プレッシャー..子供に完璧を求める毒母【親ハラスメント】 (2)

プレッシャー..子供に完璧を求める毒母【親ハラスメント】 (2)

私の母は、娘である私に完璧を求める人でした。 ...

しかもその「完璧」には、際限がありません。学年で成績がやっと2番になったとき、母の答えは「1番は誰なの?」。ほとんど「A」だった大学の成績を誇らしげに見せても「惜しいわね。ひとつBだったなんて」。「鼻がもう少し高いといいんだけど・・」「あなたは愛想がないのよね。挨拶するときは、もっと笑いなさい」。

学校の成績から、容姿、態度まで、母に認めてもらいたい一心で努力を重ねても、返ってくる言葉はいつでも「あなたならもっとやれるはず」。ひとつクリアしたかと思えば、さらにハードルが高くなる。私の人生は、愛情という名のニンジンを鼻先につけられて、永遠走り続ける競走馬のようだったと思います。

大人になり、結婚し、私はある挫折を経験し、うつになりました。本当なら、少し休めばよくなるはずのことだったかなと思います。しかし、いい人、いい妻、いい社会人・・「私はもっとできるはず」、子供の頃からそう自分に言い聞かせて努力し続けてきた結果の挫折に、燃え尽きてしまったかのように生きる気力を失いました。そのとき感じたのは、強い無価値感。完璧を目指し努力し続けていなければ、認められない、愛されないと思い込んでいた私は、その努力をする気力がなくなったあのとき、「私には愛される価値などない」「私に生きてる価値などない」と思い込んでしまったのだと思います。

うつから私を救ったのは、ある言葉でした。Perfectly imperfect...「完璧じゃないことが完璧だ」。自然に存在している木や花に完璧なものなどひとつもない。でもみな美しい。私も同じなのかなと思いました。

「本当の私は、人に思われているほどいい人でも、優秀な人でもない。でも、いい人を目指して頑張り続けるのはもうやめようと思う。それでもあなたは、私をこれからも好きでいてくれる?」泣きながら夫にそう聞いたときの日のことを私は一生忘れないと思います。夫の答えは聞かなくてもわかっていたけれど、ありのままの自分が愛されている実感を得たことのなかった私は、そう聞いておかないことには、怖くてこの先1歩も進めないような気持ちでした。夫は言ってくれました。「あたり前でしょ」。

私は今の私のままで大丈夫なんだ、これ以上がんばらなくても愛されていいんだ、と思えたときの安堵感は言葉では言い表せません。長い間ひとりで背負っていた重たい荷物を降ろし、うつもよくなっていきました。

愛されるための努力など、必要なかったんだなと思います。努力したら愛してあげるなんて条件付きの愛は、本物の愛じゃないんだと、長い時間かかってやっと気づけました。


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