子供に冷たい母親。毒親に育てられた娘の末路

愛情不足。見放され不安。毒母に人生を狂わされた娘の悲劇。

母に、10年ぶりに会いました。子供の頃から、どこか冷たいところのある母だとは思っていたけれど・・。10年ぶりに会った母は、想定外に冷たい人でした。 ...

私は、気の強い母と、物静かな父に育てられました。母には、子供を突き放すようなところがありました。お母さん！と甘えると、「調子に乗るな」「甘えるな」と突っぱねられました。かといって、一歩引いていると、「素直じゃない」「かわいくない」となじられました。

そんな生い立ちの私は、子供の頃から、「見離され不安」に悩まされてきました。今、自分の前にいて仲良くしている人も、ある日突然、自分のことを嫌いになるかもしれない、見離されるかもしれない、そんな気がしてならないのです。

しかし、私のその「見離され不安」は、あることをきっかけに、いったんは収まっていたのです。

恋人ができ、同居を始めました。彼に、自分の生い立ちを話しました。「私は、今でも、あなたがある日突然、自分を見捨てるんじゃないかと、怖くなる。だから、何度でも聞いちゃうんだ。私のこと好き？って」。

何度も言わせるなよ・・と彼を困らせていたことを知っていました。でも彼は、その日から、「何度も言わせるなよ」とは言わなくなりました。「好きだよ」と聞くたびに答えてくれました。

しかし、私の気持ちは晴れません。好きだよ、と言ってくれたら安心できるけれど、次の瞬間には不安になる。私の「見捨てられ不安」は重症でした。

私はある日、彼にこう聞きました。「あなたは、私から、捨てられるかもって不安になったりしないの？」と。彼は答えました。「ない。自分が、相手を好きだと思う気持ち。大事なのは、そっちだから」。

メンタルの強い人は、そんな風に考えるのか・・と思いました。私はその日から、「私のこと好き？」と聞きたくなったら、その代わりに「たとえあなたが私のことを嫌いでも、それでも私は、あなたが大好きだ」と思うことにしました。私の見離され不安は、嘘のように消えてなくなりました。

その彼と結婚し、娘が生まれました。母に会ってみよう、と思いました。10年も会っていないと、そのきっかけもなかなかない。「娘の顔、見てくれない？」と言える今なら、再会できるかも、と思いました。しかし、母はあまりにも冷たかった・・。 [...]