子供に冷たい母親。毒親に育てられた娘の末路 (2)

子供に冷たい母親。毒親に育てられた娘の末路 (2)

電話に出た母は、冷たくこう言い放ちました。「来たければ、勝手にくればいいいじゃん。それだけのことでしょ」。 ...

父と離婚し、ひとりで暮らしている母の家へ行きました。開口一番「お前は、自分の都合のいいときにだけ、来るんだね」と言われました。始終不機嫌でした。私は言いました。

「お母さん、会ってくれてありがとね。今まで疎遠にしておいて、勝手なヤツだよね。でもね、私は、お母さんのことが大好きだから。だから、会いに来たんだよ」。

母は一瞬だけ、うれしそうな顔をしました。しかしそこで、気を引き締めるかのように、再度怖い顔を作り直してこう言いました。「お前は、結婚するときに、お母さんありがとうとか、言わなかったじゃないか! あのときそれを言われてたら・・今さら、そんな言葉うれしくないよ!!」。

娘をあやしながら、少し離れた場所から、私と母のやり取りを聞いていた夫がビックリしていました。母は、そこから私の過去のあれやこれや、態度のまずさを一方的に攻め立てました。娘が泣き始め、私たちは、母の家を後にしました。

「お母さんのことが大好きだ」・・それは、私の嘘偽らざる気持ちでした。「お母さんのことがどうでもいい人なら、見離されそうで怖いだなんて思わない。どうでもいい人じゃないから、不安になるし、悩むんだ。」。

毎日毎日、「あなたが嫌いでも、私はあなたのことが大好きだ!」と夫に言い、心で思い、私は、何年もかかって長年苦しんできた見離され不安を克服しました。そして、母にもそれを言いたかった。やっと言えるようになったその言葉を、母に伝えたかった。それなのに・・。

どうやら、遅すぎたらしい。

おそらく、これが、母との最後になることでしょう。私の見離され不安は、ちょっぴり再発しました。でも、私はすぐ自分を立て直しました。「またお母さんと喧嘩別れになっちゃったけど。それでも私は、やっぱりお母さんのことが大好きだ。嫌いなら、どうでもいい人なら、こんなに傷つかないもん」。

哀れなくらい冷たい母でした。そんな母に、たくさん傷つき、泣かされてきました。それでも、私は、今でもお母さんを嫌いになれないでいる。

「それは、私が『愛』に溢れた人だからなんじゃない? 別にいいや、お母さんに嫌われてても。私はそれでもお母さんが大好きだぁ~って言ってる私、悪くないよね?」。夫が噴出しました。私は泣き笑いでした。「そんなお前が、俺は大好きだぁ」と夫が私を笑わせてくれました。


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