押しつけてくる毒親。その末路

１分判定毒親チェック

何でも思い通りになると思うな！　最後は親の介護も当然とばかりに・・。娘の選択は？

子供に、いろいろなことを押しつけてくる親がいます。「押し付けてくる親」とはどんな親なのでしょうか。その心理は？　問題点は？　そのような親に育てられると、子供はどうなるのでしょうか。 ...

ある人が語ってくれました。

もううんざりです。何でもかんでも、私に押し付けないで欲しい。最後は介護？　もううんざりです。

私は、会社員の父と、専業主婦の母の元に生まれました。妹がひとり。おとなしい性格の妹とは対照的に、私は、利発なタイプでした。そんな私たちきょうだいを、父と母は、露骨に差別しました。

お気に入りは「私」。でもただのお気に入りじゃない。父や母の言っていることを瞬時に理解し、行動し、喜ばせることが妙にうまかった私は、父や母にとって「重宝な存在」になってしまったんだと思います。

母は、私の成績が落ちたり、学校で先生に怒られるようなことをすると、よく言いました。「あなたがそんなんじゃ、お母さん困るでしょ？　お願いね」。私は、母に恥をかかせないようにと、いつも緊張感を持っていなければなりませんでした。

私は、悲しむことさえ許されませんでした。「あなたが泣いてると、お母さんまで悲しくなっちゃうでしょ。やめて」。私は、どんなに辛いことがあっても、それを家では言いませんでした。お母さんを悲しませちゃいけない、そのためなら、どんなことでも我慢する・・そんな子供でした。

父は父で、私に、家庭のムードメーカーの役割を押し付けました。話を振られたら、面白いこととか言って、父や母を笑わせなくちゃいけない。そうしないと、父は露骨に機嫌が悪くなりました。妹にまでとばっちりがいくので、私は、気分が乗っていないときにも、気力をふりしぼり、明るく振舞いました。

いつも明るく、元気で、父と母の自慢の娘。そんな役回りを演じ続けることに、私は疲れていたんだと思います。結婚後、実家に帰る頻度が、徐々に少なくなっていきました。行かなくちゃいけない、とは思いました。でも、本当に本当に・・憂鬱でたまらなくなる。１週間くらい前から、父と母の相手をしなければならないことで頭がいっぱいで、仕事も家のことも、やる気がまったく起こらなくなってしまって、涙がわけもなくポロポロでしたりして・・。

好きな人と結婚して、素でいることの心地よさを知ったら、実家に帰ることが、苦痛になってしまったんだと思います。子供の頃、確かに私は、「素の自分」というものを知りませんでした。「素に戻る、ってよく言うけど、こういう感覚なのかぁ・・」とわかったのは、結婚して３年目、３１歳のときだったんだから。 [...]