子供みたいな母親 その末路 (2)
無理をし続け10年。 ...
私は、とうとう鬱になってしまいました。
もうこれ以上母には、会えないと思いました。私は、「体調が悪いから、しばらく会えない」と電話をしました。
「どういうこと？」。私の病気について、根ほり葉ほり聞きたがりました。「おめでたなの？」とも聞かれました。「違う。うつ病だ」と言ったら、母は言いました、。「よかった～。ガンとか、そういう病気なのかと思った」。
よかった？え？よかったって今言った？
母がコレだから、私がうつ病になってしまうんだと思いました。
母はいつでもそう。自分がよければそれでいい。後で知りました。私は子供のときから、母に合わせて生きてきた。逆だったんだって。普通の親は、子供に合わせるものなんだって。私は、早くして大人になり過ぎちゃった子供で、母は、いつまでも子供。
「うつ病になると、どうして会いにこれなくなるの？」。しつこく聞かれました。話の最後、「私は、一体どうすればいいの」と言った母は涙声でした。呆れました。「少しは自分で考えなさいよ！！」と発狂したくなる気持ちを抑え、私は冷静にこう言いました。
「よくなったら、連絡する。お母さん、それまで待っててね」。
たぶん、連絡することはないと思う。私は、実家に帰りさえしなければ、元気なんだから。母のことを考えるとうつになる。だから、よくなることはないと思う。
私に会いたがっている母の気持ちを考えると、無理してでも会いに行こうかと、思ってしまう私がいて、「私は、どこまで優しい人間なんだろ？」と自分でも呆れてしまう。でも心より体は正直。母とちょっと電話で話しただけで、食欲がなくなっちゃったり、眠れなくなったり。「限界だよ」という自分の体の悲鳴に素直に従おうと思う。それが一番大事なことなんじゃないかな、と今は思う。
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