人によって態度が違う父親 息子への影響とその末路 (2)
僕は、両親と弟の4人家族だったのだけれど、父は、僕ら子供に対して、強くでました。自分が僕らより、どんなにすごい人間なのかとか言いたがり、優位に立とうとします。無視していると、僕らの欠点とか、将来性のなさとかを、言い始めます。 ...
単に、年齢や経験が上であることを武器に、いじわるな上司が部下をいたぶっているみたいな光景。母親も何も言わないから、それは、ウチの家庭では「いつものこと」くらいに、普通のこととして行われていた「モラハラ」「パワハラ」でした。
いくら日常的に行われていることでも、そんなことに慣れられるはずがない。慣れていいはずもない。
僕は、弟が笑っている顔を見たことがない。いつも何かに耐えているような雰囲気で、いつ爆発するかと心配していたりする。そして僕も。おやじには、消えて欲しいと真剣に思っている。早く、消えて欲しい。早く・・。
僕は思う。人によって態度を変える人は、信用できない人だけれど、それだけでおやじが邪魔な奴だとは思わないと思う。僕らのことを正当に認めてくれたら。ダメな奴だと決めつけなかったら。しょうがないおやじだな、と思いつつも、なんとか親子でいられたと思う。
この話をすると、「母親はどうしてたの?」とよく聞かれる。
父は、母には弱かった。母には、強いことは決して言わなかったし、母に言われたことには素直に従う。母親も、僕たちくらいひどいことを言われていたら、傷つき、おやじのことが嫌いになったかもしれない。僕たち3人は、最強タッグが組めたかもしれない。でも、あの母親は違いました。
たぶん、自分は傷ついていないから、平気なんだと思う。自分は傷ついていないけれど、子供はきっと傷ついてるに違いないとか思わない人なんだと思う。僕たちがひどいことを言われているとき、「まるでひとごと」みたいな顔をしているから。
大人になって、子供の頃のことを客観的に振り返るようになってやっとわかった。僕らが育った家は、「毒親家庭」だったと。子供がそれに気づけるようになったときには、もう20年とか30年もの長い年月が流れてる。取り返しのつかないダメージを受けてるんだな、と最近思う。
それでも強くなろうと思う。父も母も、自分の味方じゃない。敵。それなら、最後まで戦ってやろうと、最近では思ってる。これが自分の背負った宿命で、これが戦場なんだと思ってる。
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