気持ちのない母親。娘への影響とその末路 (2)

気持ちのない母親。娘への影響とその末路 (2)

母が手配してくれたバースデーケーキに「苺がよかったのに」なんてうっかり文句をつけ、「それならもう、来年からはナシ」と母を怒らせたことがあります。 ...

謝りました。10歳の誕生日、私は、ただただ泣いているだけでした。

我儘だとも言われました。贅沢病だとも言われました。感謝の気持ちがないとも。でも、今はわかります。私の感じ方は間違っていなかった。母のすることには、気持ちがない。だから私を、欲求不満で情緒不安定な子供にしていたのだと。

自分が毒親育ちだと気づいて、私は変わりました。自分の気持ちに正直になることを覚えました。

「私は、10のことをしてもらうより、たったひとつでもいいから、お母さんと一緒に何かするとか、心と心が通い合うようなことをしたかった。そんな女の子だったんじゃないかな」と思いました。そんな風に思っている子供のことを、誰が責められるだろう、と思います。私は、自分で自分を責めるのをやめました。

子供の頃に溜まりに溜まったっきり、はけ口もなく溜まりっぱなしになっていた欲求不満は、私の中に、大人になった今でも残ってるのかな、と思うことがよくあります。夫に過度に甘えたり、八つ当たりしていた私も最近は、子供が生まれ、その思いを、家族への愛情へと変えることを覚えました。

子供の誕生日は、本当にうれしい。この1年、元気に大きくなってくれたことがうれしい。それだけじゃない。この世に生まれてきてくれたこと、誕生してくれたことがうれしい。「誕生日って、気持ちがほっこり暖かくなるものなんだな」と思いました。

夫のことも。普通の家庭に育った夫は、自分の誕生日を家族に祝ってもらうのが大好き。「この人は、お義母さんから、気持ちのこもった誕生祝いをしてもらってきたんだな」と思う。そして、あのお義母さんなら、そうに違いないとも。

ある年の誕生日の日に、夫に言いました。「あなたが、生まれてきてくれたから、私たちは夫婦になれたんだね。あなたが生まれてきてくれてありがとう、誕生日おめでとう、だね」と。

私は、まだまだ自分の誕生日がめでたくは感じられません。いつの日か、私も、自分の誕生日を心から祝えるときがくるだろうか、と思います。子供や夫は、私の誕生日を盛大に祝ってくれます。母との関係にまだまだ疲れが残っている今の私には、どこかそれが気恥ずかしく、「私は、それほどの人間じゃ・・」などと思ってしまう。

いつか、「祝ってくれてありがとう! 生まれてきてよかった!」と心の底から思える日がくるといいなと思います。


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