くどい母親。息子への影響とその末路 (2)

「この前も言ったでしょ」と、過去にさかのぼって、注意されます。
「部屋だけじゃない。かばんの中も、机の中も、整理整頓できてない」と、別のことも、ついでに注意されます。 ...

それだけではありませんでした。

「謝ってる態度が悪い」。うるさい、とか言っちゃった態度についても、一緒に叱られます。
「謝っても、どうせまたやる」。同じことを繰り返し叱られる僕は、信用できない、とまで言われる。

僕は今、思う。叱り方がくど過ぎると。

「片付けなさい」だけでよかった。くどくど叱るから、最終的には、人格否定的なことまで言われてしまう。

そんな母に育てられた僕には、キレやすいところがありました。僕は、間違えを指摘されるとキレてしまう。バイト先とかでもそう。間違えを指摘されたら「わかりました！」とか明るく返事してる人がうらやましい。でも最近になって、僕のキレやすさは、母の影響なんじゃないかと思うようになりました。

僕は、間違えを指摘されると、頭の中で事態を大きくしてしまう。「わかりました！」では終わらない。この前も言われたかな、とか、ダメな奴だと思われたかな、とか、もう信用してもらえないかも、とか。

たぶん、母の叱り方が大げさだからだと思う。部屋が汚いくらいで、「部屋だけじゃない！　何回も言われてる！　もう信用できない！」とくどくどと注意されるから。

僕は、母の叱り方は間違っていると思う。それが僕のキレやすさの原因だと思う。そういうことを言うと、親のせいにしてる、とか言う人もいるけど、違うと思う。キレやすい性格を直そうと思うなら、原因を考えなくちゃいけないし、親の育て方が原因ってこともあると思う。現に僕は、母の叱り方は間違っていて、20歳になった僕に悪影響を及ぼしていると思うようになったときから、あんまりキレなくなったんだから。

僕は、母のような人間にはなりたくない。僕もいつか、職場でリーダーになるかもしれないし、子供ができるかもしれない。そんなときに、母のようにくどくどと、人を責め立てる人にはなりたくない。

「自分の中で、話を大きく、大げさにするのはやめよう」。そう思ったら、新しい自分になれたような気がしました。自分に少し、自分が持ててきました。

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