ケチな母親。子供への影響とその末路 (2)

ケチな母親。子供への影響とその末路 (2)

同じ「好きなものを買ってもらえない」でも、「いくら以上のものは買えないよ」とか、ルールを明確にしてくれればよかったんじゃないかと思う。母は違いました。何も買ってもらえないわけじゃない。母は、買い物が好きな人だったから、むしろ、ほかの子よりも、いろいろ買ってもらっていたかもしれない。でも、それが楽しくない。むしろ、悲しい。 ...

大人になって気づきました。私は母から、自分の気持ちが大切にされていなかった。そのことが、私を悲しく、寂しくさせていたんだと。

私には、すぐ投げやりになってしまうところがありました。大人になった今でも。何か言おうとしても、「どうせ誰もわかってくれない」とすぐ諦めてしまう。会話をしていて、相手が誤解することなんてよくあると思う。「そうじゃなくて・・」と言えば、そこで分かり合えて、仲良くなれるかもしれない。でも、その粘り強さが私には全くない。「もういいよ。どうせ言っても無駄だと思う」とか思って投げやりになってしまう。

あるとき、「それって母の影響なんじゃないかな」と思いました。『毒母』という言葉を知り、子供の頃の体験が、大人になった後の性格とかにも、すごく影響をしていることを知ったから。「一緒に買い物行こう」と母に誘われてうれしかった。「何か買ってあげる」と言われて、お菓子を選ぶときワクワクした。でも、最後には突き落とされる。「こっちの方が安いじゃない? ね、こっちがお得ねぇ。これでいいわ」。母が、別のものをカゴに入れてしまう・・。

どうせ言っても無駄じゃん! 幼い頃から、私は心の中でそう叫んでいたのかも。

「私が投げやりなのは、小さいときに、好きなお菓子をお母さんから買ってもらえなかったからです」なんて言ったら、いい年して何言ってるの??と言われると思う。でも、私は思う。そうじゃない。子供は、自分の選んだお菓子を買ってもらえる、みたいな小さな体験から、自分の気持ちが親から大切されているという充足感を得、自分に自信をつけていくんだと思う。それがない。私には、まったくない。

そんな私も、自分が「毒親育ち」であると気づいて変わり始めています。親から大切にされなかった人も、自分で自分を大切にすることで、癒されるって聞いたから。私は最近、買い物に行くたびに、好きなお菓子をひとつ買うことにしています。

「お母さんには、買ってもらえなったけど、私が買ってあげる!」。自分で自分にそう語り掛けると、気持ちがほっこりします。自分を大切にすることを投げ出さないようにしたいと思っています。どうせ自分なんか、とついつい思ってしまったときには、自分が喜ぶことをすることにしました。優しいお母さんが子供にしてあげるみたいに。自分にうんとうんと優しく。

「癒しって結構効果あるんだな」。投げやりなところも、少しずつ直ってきたんじゃないかな。そんな気がしています。


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