いつもイライラしてる父親。子供への影響とその末路 (2)

耳をふさぐことができた僕と、耳を傾けてしまった妹。うつ病になったか、ならなかったかは、その違いだけだったと思う。 ...

脳の構造上、女性の方が男性よりも、人の話を無視することができないらしい。男性は、「この情報いらないな」と思ったら、スルーできるんだそうだ。妹と僕の違いは、性差の違い。それだけだったのかも、とも思う。

なぜ父は、家で不満ばかりぶちまけていたのか・・。

父は、たばこも酒も一切やらない人でした。仕事一辺倒で、食事して帰ってくるとしても接待ばかり。友達ともいそうもありませんでした。

もし父が、お酒とか、たばことか、コーヒーとか。リラックスタイムみたいなのを作って上手に気分転換とかができる人だったら、こんなに家族に迷惑をかける人にはなっていなかったと思う。人には、「第３の場所」が必要だと聞いたことがある。会社帰りに、どこかで１杯やってくるとか、美味しいコーヒーでも飲んでくるとか、第３の場所が持てるような人だったら。そこで１日の垢を落とし、外のことを家には持ち込まない、と考える人だったら・・。

僕は、父みたいな人には、絶対になりたくないな、と思う。

最近僕は、趣味を持つことをとても大事にしてる。ちょっとでも興味のあることがあったら、とりあえずやってみて、いろいろな経験を積んでおこうと思う。ワインとか、グルメとか、旅行とか、ジョギングとか。外で嫌なことがあっても、「自分の趣味の世界」がある人は強いと思う。人にイライラをぶちまけたりしないですむと思う。

妹にもそれを話したら、「それっていいね」と笑顔でした。「私もそうしようかな」と言ったので、うれしくなりました。

カウンセリングに通い、ちょっとずつ元気になってる妹。母親は、やっと妹の不登校やうつ病の原因が父親にあることに気づいたらしい。父親が家にいるときには、イヤホンをつけてラジオとか音楽を聴いたり、いろいろ工夫しているって話していた妹は、前より明らかに目に力が戻ってきていて、よかったな、と思う。

本当に、親がダメだと子供が苦労する。本当に。本当に・・。

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