お金のことしか頭にない父親。子供への影響とその末路 (2)

父は定年退職後、最悪な人間と化しました。もともとお金のことしか頭にないような人だったけれど、さらにお金への執着がひどくなりました。 ...

遺産をちらつかせ、私たち３人の娘を、自分の意のままに操つろうとするようなことを言いました。ちょっとでも気分を害するようなことをしたり言ったりすれば、「お前には、何も残してやらない！」と言ったりします。

誰に遺産を残して、誰には残さないのか。その話は、父の機嫌ひとつでコロコロ変わるので、たいして重要な意味は持たないのだけれど。しかし、人から操られているような気分がするのは、不快極まりない。プンプン怒って、「遺産やらない！！」とか言ってこっちを睨んでくる、その「意地悪な感じ」が疲れます。

父に振り回され、ほとほと疲れ果て、最近やっと、こう思えるようになりました。父は昔から何も変わていないのかも、と。今も昔も、お金のことばかり。私が父に違和感を覚え、嫌いだなーこんな人、と思うのは、私が今、愛情ある家庭を築いているからなのかな、と。

父は昔から、たばこもお酒も、女遊びも一切しない人でした。仕事一色の毎日。株があがったとか下がったとか、いくら儲かったとか、そんなことばかり。家族への愛情なんてかけらもない。

「仕事やめて、暇になった今、お父さんには、お金に執着することしか残されていないのかも」と思いました。

趣味って大事だな、と思います。お金儲けにしか興味がないから、趣味がない。老後に入り、自分の資産が減っていくことばかりを心配する毎日。釣りをするとか、旅行するとか、土いじりするとか、自分の趣味の世界がないから、ただただ老いていく自分が不安で、余生を楽しむことができないんだろうな。

広い視野でものを見るって大事だな、と思います。株をするならするで、投資している会社に興味を持つとか、投資したいと思えるような会社を探すとか、そういうのではれば、視野は広がるのかもしれない。でも、父がしているのは単なるマネーゲーム。

はっきり言って私は、父にうんざりしています。もう付き合いたくない。遺産なくてもいいから、解放されたい。

私は、父のような晩年を送りたくない。自分の趣味を大事にし、広い視野でものごとを見れる人でいようと思います。「この世にはお金では買えないものがある。それは、家族への愛情であり、そんな家族と作ったたくさんの思い出」。

そのことを死ぬまで忘れずにいられたら、と思います。