完璧主義の母親。問題点と娘への影響 (2)
忘れもしない、結婚して初めて実家に帰ったときのことでした。私は、実家に手土産を持っていきませんでした。母はすかさずそこを突いてきました。 ...
「こういうときには、手土産とかあるといいわね。そういう気遣いもできるようになれば、あなたは完璧よ。お母さんの自慢の娘よ」。
母からそう言われ、私は全身の力が抜けていくようでした。母の前では、私は一瞬も気が抜けない・・改めてそう感じさせられ、ひどく疲れた感じがしました。
家に帰っても、母のその言葉について、ずっと考えていました。
「私はどこまで完璧を目指せばいいんだろう・・」。
途方に暮れてしまいました。どこまで頑張っても「もっともっと」と母からさらに上の完璧を目指すよう指揮をとられる。実家を離れても、母から支配されているような気がする・・。
ふさぎ込みがちになり、夫に心配されました。夫にその話をしました。
「お母さん、ちょっとウルサクない?」。かる~く言った彼の言葉に、パッと心が晴れました。「ウルサイんだよ。うちの母は!」私も笑いました。完璧主義とは対極にあるようなウチの夫。そんな彼と一緒にいると、私は自然でいられました。
私は今でも、実家に帰ると緊張します。完璧な娘でないと母を失望させるようで怖いから。夫は「実家にいるときのあなたは、別人のようだよねー」と笑います。「私って、完璧主義?」と夫に聞いたら「うん」と言いました。私も結局、ああはなりたくないと思っている母と同じ完璧主義なのか・・と思いました。
「しょうがないんじゃない? 無理して直そうとしなくてもいいんじゃない? 自然体でいいんじゃない?」と夫は言うけれど、私は、自分で完璧主義を直そうと思っています。完璧を目指さない生き方の方が、私に向いているような気がするから。「でもそれって、完璧主義をやめることを、完璧に目指そうとしてて、やっぱり完璧主義なのかな・・」と言った私に夫は噴出してました。
「大丈夫だよ。なるようになるから!」。夫の言う通りだな、と思う。無理しない。自然に身をゆだねる。そんな生き方もあるんだな、と最近わかってきて、生きることがラクになってきました。
私は、母の生き方も決して否定したくないです。完璧であろうとすることは、悪いこととは限らないから。でも、母のために完璧な娘で在ろうとする必要はないんじゃないかな、と思います。それでは、母のために生きているような人生になってしまう。私はちゃんと、私らしく、私の人生を生きよう! やっと「自分らしい自分」を好きになることができるようになりました。
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