圧力をかける母親。娘への影響とその末路 (2)

圧力をかける母親。娘への影響とその末路 (2)

「親に恥をかかせちゃいけないのよ」。 ...

母はよく言っていました。母は実際、自分でも「親に恥じをかかせるようなことになっちゃいけないから、〇〇しないと」みたいなことを言い、母は本当に気遣いを欠かさない人でした。そんな姿も、私のさらなる圧力でした。

そして私は、母からしょっちゅう言われました。やたらと元気がよく、男の子とも平気で喧嘩をして帰ってくる私に、「お母さん、恥ずかしくて外歩けないよ」と。私は、母にとって「恥」なのかと、それを言われるたびに委縮していきました。

結婚しても、母の圧力は止まりませんでした。私が結婚するとき、母から贈られたはなむけの言葉は、「娘は、母親の作品なのよ」でした。うれしくともなんともありませんでした。それは「これからも、私の誇れる娘でいて」という無言の圧力であり、娘の幸せより、自分の母親としての評価を大事にしているようにしか感じられなかったからだと思います。

結婚すると、私は、実家に帰らなくなりました。母の圧力から逃れて、自由奔放にやっていたから。それがバレたら、母に恥じをかかせると思ったから。「今の私の姿は、知らない方がお母さん、幸せだと思うよ」と内心思っていました。

そんな母も年を取り、最近会う機会がありました。自分の最期を意識する年齢になり、母は、さらなる圧力を私にかけました。「あなたのことは、心配してない。そうよね。心配しなくても大丈夫よね」と。

「大丈夫だよ、お母さん」と言ったけれど、家に帰って溜息がでました。「私には、心配ごとも、悩み事もあっちゃいけないみたいだな」。

私は最後まで、「母に心配などかけないいい娘」を演じ切ることにしました。子供の頃から、母は私にたくみに圧力をかけ、私は母の「理想の娘」でいるように仕向けられてきました。そうやって生きてきた親子です。今さら、「ありのままの私を、お母さん愛して!」だなんて言ったって通じるわけがない!

残念だけど、これが私と母。「お母さんが幸せなら、それでいいか!」。夫の前では素の私も、母のことを思うと「いい子」「いい人」になってしまう・・。洗脳されてるんだろうね、これって。洗脳なんだろな、とわかっている分だけ、前よりはましな私かな、とは思うけれど。


人気の記事
愛情不足診断【愛着障害】
嫌われたくない症候群診断【セルフチェック】
いい子症候群診断【セルフチェック】
毒親チェック
うつセルフチェック【無料診断】
燃え尽き症候群セルフチェック
アダルトチルドレン セルフチェック
モラハラ親チェック【無料診断】
承認欲求セルフチェック
毒親育ち度診断


    先頭へ戻る