バカ親の特徴!きれいごとばかりの家庭 (2)

バカ親の特徴!きれいごとばかりの家庭 (2)

妹は、父と母によって、「居ない存在」にさせられてしまいました。 ...

私は、3歳年下の妹より、勉強が少しだけできました。そして要領がよかった。父と母は、そんな私たち姉妹を如実に差別しました。私のことを「ものすごーく優秀な子」と実像以上に評価し、妹のことを「ものすごーく出来の悪い子」と実像以上に虐げました。

父も母も、私のことを「自慢の娘」として世間にアピールしたり、自慢したがったけれど、その本心は、「自分たちは、そんな優秀な娘を育てている立派な親」。それが言いたいだけ。しかし、妹が表に出ると、それが崩れます。だから、妹など最初から存在していないかのように、父も母も完全無視でした。

誰かと話をするときにも、私の話ばかりして、妹の話はしません。私はひとり娘だと勘違いしていた人がいるくらいです。家でも、父も母も、私の話ばかり聞きたがり、私とばかり話しをしたがりました。妹のことはまるで無視。

妹は、ひどくおとなしい子になりました。自分で自分の存在を消しているかのようでした。

思えば私は、要領がいい分だけズルくて、嘘つきなところがあったけれど、妹は、心根の優しい子でした。妹は、30歳を過ぎ、その生きづらさに耐え切れなくなり、カウンセリングに通ったそうです。見違えるほど明るくなり、よかったなと思いました。

親にもはっきり言ったそうです。「今までのことで、怒っていることがある」と。言って当然だと思いました。それを言われた母は、私にこぼしました。「私、嫌われちゃってるのよ」と。呆れました。バカな親は、どこまでいってもバカだと思いました。嫌われちゃったとか、そういう問題じゃない。娘からどう思われてるのか自分の心配をする前に、妹に謝るべきだし、妹に対する態度を改める努力とかするべきじゃない?と思いました。

私は私で、父と母の「自慢の娘」を演じ続けた疲れが出て、40歳を過ぎてカウンセリングに通いました。私には、イイコ・イイ人でないと周囲から見放されるんじゃないか、といった不安を漠然と抱えているようなところがありました。それが自分らしく生きられない障壁になっていることに気づき、今も「自分改革」を実行中です。

私は最近、ありのままであることを心がけています。こうあるべきとか、こうするべきとか意識せず、自然体で、ありのままで。「ありのままなんて言葉、知らなかったし、その意味を考えたこともなかったな」と思います。それもそのはず。「きれいごと」は、ありのままとは対極にあるような言葉だから、私が育ってきた環境にはなかったのだと思います。

「ありのままでいるってことは、きれいなことばかりじゃないってことだ。人には、きれいな部分だけじゃなく、汚れたところもある。それでいいんだ」・・それに気づいたら、父と母の言っていることが、いかに空っぽで見せかけだけなのか、より明確にわかるようになりました。


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