子供に感謝を強要する毒親の対処法 (2)
今日から「ありがとう」を言うのをやめてみてください。親に対してだけでなく、ほかの人に対しても、言わないようにしましょう。「ありがとう」と言わないときまずいような場面では、ありがとうの代わりに「うれしい!」とだけ言ってみてください。 ...
極端な話、「ありがとう」は言わなくてもぜんぜん平気なのです。「感謝しないなんて間違ってる」「ありがとうを言え!!」とあなたを責めるような人がいたら、その人の方が間違っています。それは、単に「ありがとう」と言われたがっているだけの人だからです。
親から感謝を強要されてきた人は、「ありがとう」と言わなくちゃいけないと強迫観念にかられていたり、「ありがとう」が言えないと罪悪感を感じたりしがちです。これは、そのようなメンタルをリセットするのにとてもいい方法です。「ありがとう」を言うのを一生やめる、ということではありません! 生きづらさがよくなってきたら、今よりもっと自然な気分で「ありがとう」が言える日がやってきます。
親には養育義務があります。親が子供の世話をしたり、面倒をみたり、子供のためにお金を支出することは「義務」です。こんなにしてもらって申し訳ないとか、ありがたいと思わなくちゃ、と思うようなことではありません。
それを、親に主張することは、決して間違っていることではありませんが、多くの場合それを言ってももめるだけ。かえって子供の立場の人の分が悪くなったります。そんなときには、「ありがとう」を言わない、ということと同時に、親に感謝すること、親に感謝しようとすることをやめてしまうと効果的です。
親に「ありがとう」とか、「(こんなにしてもらって)すみません」とか、心の中で思うのも、今日限りで一切やめちゃいましょう! そう思わなくちゃいけないんだろうな、それを言わなくちゃいけないんだろうな、とちょっとでも思ったら、「そう思うのはやめとこう」と思いましょう。それが難しかったら、「親に感謝するのは、また今度」「またそのうちに」「今日のところは、いいや!」と思いましょう。
親に感謝するのをやめたら、自分がダメな人間になるような気がするのも、毒親育ちの人の特徴です。そんなときには、感謝する対象を変えてみてください。「今日も朝が来たな。おてんとさまに感謝!」「今日も、命があることに感謝!」「木々がきれいだな。地球に感謝!」「今日1日、無事に過ごせたことに感謝。そのことに感謝できてる、そんな自分であることに感謝」。それで、いいのです。
「親」の立場の方へ。もしあなたが、「自分は毒親なのではないか」と心配しているなら、子供に「ありがとう」を言うことからはじめてみてください。「あなたを精神的に追い詰めてしまってごめんなさい」も、いつか言わなくてはいけないかもしれません。でも、まだそれは言いにくい、もう少し考えてからにしたい、と思う人もいるでしょう。そんなとき、「ありがとう」を伝える作業は、子供との対話のきっかけにもなります。
具合悪かったとき心配してくれてありがとう、誕生日覚えていてくれてありがとう、荷物持ってくれてありがとう、作文に私のこと書いてくれてありがとう・・・。あなたには、子供への「ありがとう」をいくつ思いつきますか? 思いつかないのなら、子供との思い出を紐解き、まずじっくり親がそれを考えるべきです。
親が子供に「ありがとう」と言うことは、子供に屈することではありません。「あなたが生まれてきてからのこと、考えてたの。いろんなことがあったなぁってね・・」そして、できるだけ具体的に、楽しかったこと、うれしかったことの「ありがとう」を伝えてください。そしてそのときには、昔話だけでなく、最近の出来事の「ありがとう」も伝えること! たったそれだけのことで、子供は自分の存在に自信を持つことができるのですから。
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