発達障害の共通点空想癖を治す方法

発達障害の人によく見られる特徴のひとつに、「空想癖」があります。発達障害の人の「空想癖」とは、どのようなものなのでしょうか。その原因は？　心理は？　それを治すことはできるのでしょうか。 ...

空想することは、決して悪いことではありません。しかし中には、空想の世界がより具体的・現実的になり、現実を生きるより、空想世界にいた方がいい・・と、そこから抜け出せなくなってしまう人がいます。

空想癖は、発達障害の人の中でも、ＡＤＨＤ（注意欠陥多動性障害）の人に多く見られます。なぜＡＤＨＤの人には、空想癖が多く見られるのでしょうか。

ＡＤＨＤの人は、退屈が苦手です。授業や会議などに参加しているとき、ちょっとも興味がなくなると、別のことをことを考えてしまったりします。そんなとき「空想」は絶好の退屈しのぎです。空想の世界に入り込むことで、退屈から逃れられ、楽しい気分になれます。

ＡＤＨＤの人は、集中力がないと言われます。会議や授業にもなかなか身が入りません。しかし、そんなＡＤＨＤの人も、自分の興味のあることには、類まれなる集中力を見せます。会議や授業がつまらなければつまらないほど、あるいは、現実の世界が退屈であればあるほど、空想の世界に入り込み、空想世界を充実させることに没頭してしまいます。そのため、ＡＤＨＤの人の空想は、より具体的・現実的で、どちらが本当なのかわからなくなるほどだったりします。

この「空想癖」は、どうしたら治すことができるのでしょうか。 [...]