愛着障害。冷たい母親に育てられた子供の末路 (2)

愛着障害。冷たい母親に育てられた子供の末路 (2)

親子関係はよく「港と船」にたとえられます。辛いことがあっても安心して休める港のある人は、再び元気に外に出ていくことができる。愛着とはこの「港」のことなのだそうです。母は、私が結婚するときこう言いました。「昔から、手は放しても目は離すな、って言うの。お母さん、これからもあなたから目を離さないからね」。ゾッとしました。今でも私にとって母は、「心のよりどころ」などではなく、「冷たい視線で私を監視し続けている人」でしかありません。 ...

私には帰る港がない。人生の初期につまづいてしまった私には、自分の「核」のようなものがなく、もろいなとよく思います。小さなミスをしただけで、「自分など生きていない方がいいのではいか」と、自分の存在にさえ疑問を感じてしまう。

そして、親の暖かな愛情に包まれたことのない私は、愛情や信頼といった自分の感覚に、今だに自信が持てません。あるとき夫に聞きました。「私はあなたをちゃんと愛せているんだろうか? あなたに依存してるだけなんじゃないかって、自信がなくなることがある・・」。意を決して打ち明けた私に、夫が答えました。

「それならそれでいいじゃない! 無理に変わろうとしなくても」。

情緒不安定で、何かある度におとなげなくヘソを曲げたり、死にたくなるほど落ち込んだり・・そんな自分を矯正して、普通の育ち方をしてきた人と同じになろうとすると辛くなる。失った時間は取り戻せない。親は選び直せない。私は今の私のまま生きていくしかない、そう覚悟が決まった夫のひと言でした。

「今さらどうにもならないことならば、どうにかしようと思うのは、もうやめよう」。これからは、自分の弱点を受け入れ、正直に生きていこうと思います。私にはそうする他ないから、そうするだけのことだけど、でもその先に、今ここにある幸せを実感できる日がきっと来る・・そう信じたいなと思います。


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