子供を脅迫する毒親。一生苦しむ子供たち (2)

親元を離れても消えない不安感

しかし・・・「両親は、私に遺産を残してくれるだろうか」。時々気になって気になって夜も眠れなくなるのです。「私は、遺産をあてにしているのだろうか？　そんなはずないと思うけどな」。なぜなのか自分でもわからない。 ...

「人を試す（テストする）」心理

毒親育ちの特徴に「人をテストする」というのがあるのだそうです。それを知ってやっと気づきました。私は親を試そうとしているんだと。「私のこと愛してくれてるなら、遺産、くれるよね？」。子供の頃、「アレ買って」と親を試して安心していたように、親に愛されているのか確認したくなるんだと。

「遺産がもらえるとか、もらえないとか、そんなことでしか確かめられないような愛情にすがって生きるのはもうやめたい・・」。自分の運命を呪いたい気分でした。毒親から解放されたいと強く思った瞬間でした。

毒親の洗脳を解くには

毒親の影響は、親元を離れただけで消えるわけじゃない、とつくづく思います。親元を離れて10年以上経つのに、私には人を試す癖がまだまだある。たとえば私は、自分から友達に連絡しないところがある。誘われるかどうかで、自分が好かれているか確認したい、そうしないと不安なのです。夫と喧嘩になると「あなたなんか大嫌い！」みたいなことを言ってしまう。意地悪なことを言っても私のことが好きか試していると思います。

「あなたを試すようなところが私にはあると思う」。夫に打ち明けました。「うん、知ってるよ」。それに気づいててもいつも変わらず居てくれる、そんな人を試す必要なんかちっともなかったのに。「私から試されてるなって感じたら、その場で教えてくれる？　少しずつ自分で気づけるようになると思うから・・」。夫にお願いしました。

親の洗脳は少しずつ解けてきています。「私、人を試してるかな」と思うことは今でもありますが、自分で気づけるようになりました。そういうときには、自分で自分に「そんなことする必要ないんじゃない？　もっと相手を信用していいんじゃない？」と語りかけると、不安感がスーッとなくなる、ということもわかりました。

「始終テストしていないと、確かめられないような絆なんて、本物じゃないな」。相手を信じるという感覚を知って、残念ながら、私と親の関係は、本物ではなかったということにも気づきました。辛いけれど、これが現実。これが私の人生。すべてを受け入れ、そして幸せになりたいです。

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