心が通わない..人の気持ちがわからない母親 (2)
仕事で帰りの遅くなることの多い母に、「さびしいな」とこぼしたとき、母がしてくれたのは、おやつをたくさん買って置くこと。まだ子供だった私が期待していたのは、帰ってきたら一番に抱きしめてくれることや、「できるだけ早く帰って来ようね」といった共感的な言葉だったのにな、と思います。 ...
私は、思春期以降、自傷行為を繰り返すようになりました。自分でもなぜだかわからない。それでも自分を無性に傷つけたくなる。その衝動を止められない。
その理由が、やっとわかりました。悲しいとか、寂しいとか、悔しいとか、負の感情を押し殺して生きているとき、人は感覚が麻痺し、しかしそれでもなお感じたいと切望し、自分を傷つけることがあるのだそうです。
「そのとおりだ」と思いました。私は、ウサギが死んだときの悲しい気持ちに、じっくり浸る間もなく、母に「なかったこと」にされてしまった。母の帰宅が遅くてさびしい気持ちも、おやつで気を紛らわすことで、簡単に解決されてしまった。悲しい、寂しいといった負の感情を、親に共感してもらいながら、受け止め、消化していく過程を学習しないまま大人になってしまったのかなと思いました。
それに気づいて、私は変わりました。悲しいものは悲しい! 辛いけれど、思いっきり悲しみに浸って泣くことにしました。仕事で失敗して恥ずかしかったことも、「恥ずかしかったなぁ」とその気持ちを日記に書き、読み返しながら「そうだね。明日はいい日になるといいね」と自分で自分に共感してやりました。
自傷したい衝動は自然となくなっていきました。
悲しい、寂しい、悔しい、怖い、恥ずかしい・・今まで自分の中に無い方がいい、あるはずがない、と否定してきた負の感情と共存する術を覚えたら、不思議なことに生きることが楽しくなりました。「これが生きるってことなんだな」。30歳を過ぎて、やっとわかりました。
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