威張る。見下す。バカにする。子供に偉そうな父親の末路

威張る。見下す。バカにする。子供に偉そうな父親の末路

子供から嫌われる父親

父は、いつも私をバカにしました。 ...

父の口癖は、「なんだ、こんなことも知らないのか?」。小学校教諭だった父は、子供が喜びそうな話をよくしてくれる人でした。小学校低学年くらいまでは、そんな父の話を聞くのが好きだったと思います。

しかし、それ以降は、父がどんどん嫌いになっていきました。「お前はコレ知ってるか?」と聞かれて「知ってる」と答えると、父の機嫌が悪くなる。父は、「なんだ、こんなことも知らないのか?」と私に言いたくてたまらないのです。私が知っているとなると、今度は手のひらを返したように、「くだらん。そんなこと知ってても無駄だ」などと私を攻撃しました。

私は小学生3、4年のときすでに、知っていても「知らない」と答え、まるで始めて聞く話であるかのように相槌を打って、父の話を聞くようになっていました。そうするしか、あの家庭で生き延びる術がなかったのです。

父が私にいろいろな話をしてくれたのは、知識を授けるためではなく、威張るためだったのだと思います。中学生の頃には、多少は我を通し、「それは知ってるよ」と父に言ったこともあります。しかし、父はさらに攻撃的になるだけでした。私が知るはずもない、さっきテレビでやっていたばかりのネタを持ち出し、「知ってるか?」と私に聞き、「知らない」と私が言えば、「情けないヤツだなぁ、お前は。こんなことも知らないのか!」とイライラした口調で徹底的にこき下ろしたりしました。

母はいつでも、知らん顔。かばってもらった記憶がありません。「いつものこと」と気にもしていないのか、見て見ぬ振りを決め込んでいるのか、「スルーしなさい」と手本でも見せているつもりだったのか。そんな母を見ていると、私は、父に腹が立ったり、見下されているような気分になるのは、人間ができていないからだと自分を責めるようになりました。

大学入学と同時に、ひとり暮らしを始め、それ以降、実家に帰るのは、盆と正月くらい。しかし私は、その直前になると、決まって体の不調を感じました。頭が痛くなったり、胃が痛くなったり、じんましんが出たり。そして数年前、私はついに倒れました。ひどい頭痛と吐き気、めまい。起き上がることができませんでした。実家に帰る日の朝でした。

これが、自分の親子関係を見直すきっかけになりました。それまで私は、親のことを好きになれない自分は、大人になりきれていない幼稚な人間なのだと思っていました。しかし、逆でした。

ある本によれば、毒親育ちの人は、子供時代を親から奪われた人なのだそうです。子供には、子供らしく生きる権利があり、そういう子供時代を過ごしたからこそ、大人になれる。子供は、大人に面倒をみてもらう存在なのに、毒親育ちの人は、自分の管理ができていない親の面倒を、見させられてきた状態なのだと書いてありました。

ハッとしました。父を怒らせないように、知っていることも知らない、と言っていた子供時代。私は、そうやって、父のご機嫌を取ってあげていたのだと思います。「そんなことも知らないのか」「情けないヤツだお前は」・・明らかに、ひどい言葉を言われているのに、そんな父に理解を示そうとしていたこれまでの人生。父は、人に威張りたくて仕方ないなら、私に威張るのではなく、自分の心の葛藤を、自分で解決するべきだったのだと思います。

私は、大人になりきれてない幼稚な人間なのではなく、大人の役回りを早くから果たし過ぎちゃった人なのかな、と気づいたら、自分をダメな人間だとは思わなくなりました。そして、これまであの親の元でよく頑張ってきたな、と自分をほめてやりたい気持ちになりました。

本当の大人とは、自分の気持ちの問題を、自分で解決できるものなのだと知りました。辛いことがあったり、イライラしても、誰かに八つ当たりすることなく、自分で解決できる本物の大人になりたいなと思いました。そして、そんな私が結婚したとき、パートナーといい関係が築けたり、子供の面倒もちゃんと見てあげられるのだと思います。

大人になりきれていなかったのは、私ではなく父だった。私は、自分の心の葛藤を、子供を攻撃することで晴らすような人間にはなりたくない。子供が傷ついているのに、知らん顔しているような母親にはなりたくない。私は、両親とは違う道を歩もうと決めました。 [...]


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