威張る。見下す。バカにする。子供に偉そうな父親の末路 (2)

威張る。見下す。バカにする。子供に偉そうな父親の末路 (2)

大学入学と同時に、ひとり暮らしを始め、それ以降、実家に帰るのは、盆と正月くらい。しかし私は、その直前になると、決まって体の不調を感じました。頭が痛くなったり、胃が痛くなったり、じんましんが出たり。そして数年前、私はついに倒れました。ひどい頭痛と吐き気、めまい。起き上がることができませんでした。実家に帰る日の朝でした。 ...

これが、自分の親子関係を見直すきっかけになりました。それまで私は、親のことを好きになれない自分は、大人になりきれていない幼稚な人間なのだと思っていました。しかし、逆でした。

ある本によれば、毒親育ちの人は、子供時代を親から奪われた人なのだそうです。子供には、子供らしく生きる権利があり、そういう子供時代を過ごしたからこそ、大人になれる。子供は、大人に面倒をみてもらう存在なのに、毒親育ちの人は、自分の管理ができていない親の面倒を、見させられてきた状態なのだと書いてありました。

ハッとしました。父を怒らせないように、知っていることも知らない、と言っていた子供時代。私は、そうやって、父のご機嫌を取ってあげていたのだと思います。「そんなことも知らないのか」「情けないヤツだお前は」・・明らかに、ひどい言葉を言われているのに、そんな父に理解を示そうとしていたこれまでの人生。父は、人に威張りたくて仕方ないなら、私に威張るのではなく、自分の心の葛藤を、自分で解決するべきだったのだと思います。

私は、大人になりきれてない幼稚な人間なのではなく、大人の役回りを早くから果たし過ぎちゃった人なのかな、と気づいたら、自分をダメな人間だとは思わなくなりました。そして、これまであの親の元でよく頑張ってきたな、と自分をほめてやりたい気持ちになりました。

本当の大人とは、自分の気持ちの問題を、自分で解決できるものなのだと知りました。辛いことがあったり、イライラしても、誰かに八つ当たりすることなく、自分で解決できる本物の大人になりたいなと思いました。そして、そんな私が結婚したとき、パートナーといい関係が築けたり、子供の面倒もちゃんと見てあげられるのだと思います。

大人になりきれていなかったのは、私ではなく父だった。私は、自分の心の葛藤を、子供を攻撃することで晴らすような人間にはなりたくない。子供が傷ついているのに、知らん顔しているような母親にはなりたくない。私は、両親とは違う道を歩もうと決めました。


参考
*1: Susan Forward 『Toxic Parents: Overcoming Their Hurtful Legacy and Reclaiming Your Life』

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