ＡＤＨＤに向いてる仕事はコレだった！ (2)

おかしなことに、これまでいろいろな職場で働いてきましたが、この仕事が自分に最も合っていると思います。接客業には、高度な対人能力が必要なのかと思っていましたが、「慣れ」でなんとかなる範囲だということがわかりました。最初は、お客さんに何を聞かれているのかわからず困ることが多かった私も、お客さんが聞きたいことはたいてい決まっていて、どう答えればいいのか一度わかってしまえば、そつなくこなせるということがわかりました。 ...

人と友達になったりすることが苦手な私に、接客業がつとまるか？？と思っていましたが、お客さんと友達になる必要なんてないのです。笑顔で迎えて、決まったサービスをきちんと提供し、笑顔で送り出す・・それができれば、それ以上「お近づき」になどならなくても、誰も怒りません。名前もどこに住んでいるかも知らないけれど、よくウチの店に来てくれる顔見知り。そんな距離感が、私にはちょうどよく感じられます。

そして何より、ドーパミンが出やすい環境だ、ということです。ＡＤＨＤの人はドーパミンが不足していて、それが集中力ややる気の低下に影響しているそうです。どんなにテンションのあがっていない日も、ひとり目のお客さんに、無理やりにでも営業スマイルで「いらっしゃいませ～」と大きな声で言うと、ドーパミンが出る？・・自然とやる気が起こるのです。

「お水ちょうだい」と言われたのに忘れちゃったとか、おしぼり出し忘れちゃったとか、ＡＤＨＤの私のことだからミスはいろいろあるけれど、笑顔を絶やさず接客していると、お客さんは決して怒らないものなんだな、ということも知りました。むしろお客様からも笑顔を返してもらって、それが私のドーパミンの元！　仕事がミス続きで居づらくなってしまったり、職場に飽きてしまったり、転職の多かったＡＤＨＤの私ですが、この仕事はずっと続けていきたいと思っています。

接客業が天職だったなんて・・・あまりにも意外な展開でした。

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