ＡＤＨＤにテレビは悪影響！？ (2)

そんな私に、大変革が起きたのは、ある事がきっかけでした。我が家は３年前、テレビの受信機を無くしました。ネットがあれば、事足りるじゃないか、という話に夫となり、思い切って撤去したのです。退屈が大敵のＡＤＨＤの私のことです。テレビのない生活は退屈で仕方ありません。しかし、そこから私は大変身を遂げました。 ...

音がないのがさびしいので、インターネットラジオで海外の局を見つけ、それを流すようにしました。さながら海外にでもいる気分で楽しいです。

気候がいいとウズウズして外に出たくなるので家庭菜園を始めました。日々大きくなっていく野菜たちがかわいくてワクワクします。生ごみで堆肥を作ってみたり、枯れ葉を集めて腐葉土を作ってみたり、毎日忙しいです。週末は、日が暮れるまで野菜プランターの前。「私って、こんなに体を動かすこと好きだったのかな」と驚きました。

寒くて外に出たくない冬には、編み物を始めました。100円ショップで毛糸を買ってきては適当に編んでいます。私は子供の頃から、手先が多動？？　その辺の紙キレを正方形に切って鶴を折ったり、枝毛を何時間も切り続けたり、手先を動かしていることが多いのでピッタリだったようです。しかも、いったんやり出すと止まらなくなるＡＤＨＤ体質なので（依存症になりやすいとも言える..）意外にもモノが次々完成していきます。

私は、子供の頃から、運動をしたことがないし、これといった趣味もありませんでした。テレビばかり見ていたからだと思います。結果、ただでさえ苦手な人間関係のスキルを、磨く機会にも恵まれなかったのではないか、という気がします。私のような発達障害の子供には、積極的に外に連れ出してくれたり、一緒にスポーツを楽しんだり、子供が感心を示している趣味を手助けしてくれる親だと助かったのかな、などと思ったりします。

参考
*1: James W. Forgan, PhD. & Mary Anne Richey 『Raising Girls with ADHD』

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