最悪の組み合わせ！ＡＤＨＤとチームスポーツ

発達障害の私は、反射神経だけは異常にいいです。 ...

発達障害（注意欠陥多動性障害・ＡＤＨＤ）の私は、反射神経だけはとてもいい。テーブルから今にも落ちそうなグラスに気が付いてパッと受け止めたり、食べかけのケーキがお皿の上で倒れそうになっているときに、パッとフォークで受け止め、お皿を生クリームで汚さずに最後まで食べきったりするのが得意（？）です。

しかし・・私は、意外なことがひどくできません。目薬がさせません！　子供の頃からずっとそう。目の中に目薬がうまく入らず、大抵こぼれます。一滴目の中に入れるまでに、横に、上に、下に・・何滴も違うところに落ちるので、もったいなくてしょうがないです。

粉薬が口に上手く入りません。たとえば『太田胃酸』。付属のさじ（小さなスプーン）でひとさじすくって口に入れる。それができないのです。口の中に上手く入らなかったり、かろうじて入っても、舌の上にうまく乗らないので、口の中が太田胃散だらけになります。

夫は『太田胃酸』をいとも簡単に、さっとすくって、さっと口に入れます。どうしてそんなに簡単に思った場所に手が行くのかが私にはわからない。私は、さじを持っている手、開けている口、位置をものすごく慎重に考えないとこぼします。それだけのことに、ひどく疲れてしまいます。

私のようなのを『発達性協調運動障害』と言い、発達障害の人に多いのだそうです。私は子供の頃からずっと運動神経が悪いのだと思っていました。でも、運動神経が悪いわりには、反射神経はいい。跳び箱が得意だったり、スキーがうまかったり、まったくできないわけではない。嫌いでもない。それでも私は、子供の頃から、周りの人に「私は、運動神経悪いんです」「私は、運動嫌いなんです」と言っていました。でも、心のどこかで「本当かな。そうでもないんじゃないかな」とも思っていたようにも思います。 [...]

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