最悪の組み合わせ!ADHDとチームスポーツ (2)
そうなのです。運動神経が悪い、とも違う。運動が嫌い、でもない。『発達性協調運動障害』だったのですから。 ...
子供の頃の自分を振り返るに、私は「運動神経悪いんだ!」と公言することで、自分の障害を隠そうとしていたのではないかと思えてなりません。母は毒親気味の人で、子供の適性を考えない人でした。母の希望は「子供に球技をさせたい」。チームスポーツで協調性を磨き、みんなと仲良くできる子になって欲しい、母はよく私にそう言っていました。しかし、発達障害の私とチームスポーツ。しかも球技。これは、最悪の組み合わせでした。
発達障害の私は、友達と年齢相応に仲良くするということが苦手。チームスポーツは憂鬱の種でした。そして、発達性協調運動障害の人は、球技が苦手なのです。目薬や粉薬が狙った場所に入らないのと同様に、球を狙った場所に投げる、受け取るといった動作ができません。
毒親気味の母は、私に苦手なことをわざとやらせて、「人並み」にさせようとするところがありました。しかし私からすると、やればやるほど他の人があたり前のようにできていることができないことがバレてしまう。子供ながらに自分を守ろうと「私は運動神経悪いの」と公言し、わざとこけて見せたり、できるようなこともできないようなフリまでして、自虐的に運動神経の悪い人を演じ続けていたようなところがあります。
大人になった私が、目薬が入れられなくて「あーなんて情けない!」と思うように、子供時代の私もきっと、友達と自分を比べて情けなく思ったり、母の期待と現実の板挟みの中で困っていたんだろうな、と思います。人には向き不向きがある。そして発達障害の私たちには、どうがんばってもできないことがある。できないところに着目するよりも、できるところを伸ばす方が、発達障害の人には向いているんだなとつくづ思います。
そして私は今、自分でそれを心がけるようになりました。できないことより、得意なことを。前より生活が楽しくなったような気がします。
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