押し付け。子供を思い通りにしたがる毒親

自由がない。習い事も進学も就職も。母親の言うとおりに生きてきた娘の悲劇

母は私を思い通りにしたがる人でした。 ...

母は私にピアノを習わせました。理由は、私を音大に進学させたかったから。４歳から１０年以上、片道１時間もかけて好きでもないピアノのレッスンに通い続けました。「そんな恰好やめなさい」母の気に入った洋服しか着させてもらえませんでした。「そんな言い方しちゃダメ」自分の考えをしっかり持っていた私に、「あなたは人を傷つける」「女の子としてかわいくない」と言いました。

本当は、ピアノではなく、バレエやスイミングをやりたかった。男の子みたいなベースボールキャップをかぶって学校に行きたかった。言いたいことを大きな声で思いっきり言い、思いっきり笑いたかった・・。本当の私は、母の理想とは真逆かもしれないなと思います。

ピアノも人並み以上にうまくなりました。大学も卒業し、就職もし、結婚もしました。しかし、寝ているとき以外、ずーっとどこか孤独で仕方ない。自分が嫌で嫌でたまらなくて、別人になりたいと思ってる。自分に自信がない。生きていて楽しくない。自分が存在している意味がわからない。ときどき、もう生きていたくなくなる・・。

その理由が『毒親』のキーワードでやっとわかりました。私は、小さいときから、自分を出せば母から否定されることを繰り返してきた。自分が好きじゃない。「母に気に入られている自分」しか愛せない。本当の自分がわからない。自分がどうしたいのかわからない。何か「やろうかな」と思いついても、次の瞬間には、恐怖や羞恥心が沸き上がってきて「もういいや・・」と思ってしまう。母の理想通りでなければ、怒られ、バカにされる。私は幼くして、あの家で生き延びるために、母の理想通りの人物像を演じ続けることを学んだのだと思います。 [...]

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