子供にお中元・お歳暮を強要する毒親（実家が嫌い）

私の両親は友達のいない人でした。 ...

父は金融機関で融資の仕事をしていました。毎年お中元・お歳暮のシーズンになると、父からお金を借りている人、父からお金を借りたい人から、山のようにギフトが届きます。その数は、６畳間がいっぱいになるほどでした。

連日やってくる配達の車は、近所の人たちからも注目の的だったようで、「お宅すごいわねぇ」などとよく言われました。そして父や母もそれを誇りに思っているようでした。

父は子供の私に「お父さんスゴイだろう。こんなに物がもらえる人はそうないんだぞ」とよく自慢していました。母は「私たちは、こんなにたくさんの人から好かれ、信頼されてるの」と言わんばかりに、誰が何を贈ってきたのか逐一チェックし、令状を書き、ご機嫌でした。

私は小学生の頃すでに、そんな両親に違和感を覚え、もの悲しさを感じていました。「この人たちは、お父さんが仕事をやめても、友達でいてくれるのだろうか・・」。

答えはもちろんノーでした。そもそもお中元やお歳暮を贈ってくるだけの人は友達ではない。しかし父も母もそれに気づいていません。そんな両親が哀れで、私の子供時代は常に孤独や不安と隣り合わせでした。

結婚し最初のお歳暮シーズンがやってきたとき、自分たちの両親に何を贈るのか夫と話し合いました。夫は、のしのついたギフトではなく、何か心のこもったことをしようと言いました。そして私もそうしたいと思いました。お中元やお歳暮が必ずしも心のこもったギフトではない、ということを、嫌というほど知らされてきている私なのですから。

実際、夫の両親は、旅行のお土産や、手作りの品、ドライブに連れていってあげたり、一緒に食事をしたりすることをとても喜んでくれる人でした。しかし自分の実家は違います。私の両親は、次第に夫や義家族の悪口を言うようになり、夫にも何かにつけ辛くあたるようになりました。 [...]

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