間違えるのが怖い。謝るのが怖い。それは毒母のせいだった！

子供の失敗を許さなかった母親の末路

母から「一度失った信用は取り戻せないのよ」と言われて育ちました。 ...

私は幼い頃から「ごめんなさい」が言えない子供でした。ごめんなさいと言わなければならないような状況を作らないように、いつでも細心の注意を払っているようなところがありました。

忘れもしない中学生のときに、理科の実験でビーカーを割ってしまったことがあります。私は先生に「割ってしまいました。ごめんなさい」そのひと言が言えませんでした。「早く言った方がいいよ」と友達に促され、それでも言えず友達に付き添われ、それでも言えず友達に「割ったそうです」と言ってもらいました。

先生に叱られました。「割ったことを怒ってるんじゃない。早く言いにこなかったことを叱ってるんだぞ」と。そのとおりだと思いました。

でも私にはそれがどうしても言えなかった。先生からそう言われた後も、頭ではそうするべきだとわかっていても、ごめんなさいが言えるような気がしない。「なぜ、みんなが言えるそのひと言が言えないんだろう」。自分がダメな人間に思えてならず、それから随分長いこと引きづりました。

なぜなのか、今ならわかります。私は幼い頃から、母から「信用を得るのにはなが～い時間がかかるの。でも失うのは一瞬よ」と繰り返し繰り返し言われて育ちました。「信用を失うようなことをしてしまったら、もうおしまいなんだ」と私は思い込んでいきました。私は、ごめんなさいと言えば許してもらえるということを知らずに大きくなってしまったのです。 [...]

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