間違えるのが怖い。謝るのが怖い。それは毒母のせいだった！ (2)

私は、友達とけんかをしても、仲直りしてさらに友情が深まった、といった経験がありません。けんかをしてしまったら「あーやっちゃった。信用なくなっちゃったんだ。もうおしまいだ・・」とその関係を終わりにしてしまうのです。一度失ってしまったら信用は取り戻せない、そこで行き止まり。そこからはもう１歩も進めません。 ...

私はきっと、友達や先生や、友達のお母さんたちやたくさんの人に「ごめんなさい」も言えないダメな子だと思われてきただろうと思います。そして自分も、そんな自分が大嫌いでした。

私は『毒親』という言葉を知り、自分の中にいる子供の自分（インナーチャイルド）を癒すことを知りました。私は何度も、自分の中にいる子供の自分に、「あなたはダメな子じゃない。信用は一瞬でなくなるのよなんて親から刷り込まれてきたら、怖くてごめんなさいさえ言えなくなって当然じゃない。あなたは何にも悪くない」・・そう語りかけました。「絶対失敗しちゃだめだ、といつでも緊張して辛かったよね。誰も気づいてくれなくて孤独だったよね」・・自分の胸の内に語りかけているうちに、涙がこぼれました。

私は自分の子供には、いろいろなことにのびのびチャレンジし、失敗したときには「ごめんなさい」が言える子になって欲しいと願っています。ごめんなさいが言えたときには、思いっきり抱き締めてこう言います。「ごめんなさいを言うのは勇気がいるね。でも言えたね。偉いぞ！」。

それは、実は、子供のとき自分が母親から言われたかった言葉なのかな、と思います。私は子供を育てながら、自分のインナーチャイルドを癒しているのかもしれません。

今はもう、「失敗したらそれでおしまいだ」なんて思っていません。誰にだって間違うことはある。間違わないように生きるより、間違ってしまったときにそれを素直に認められる人になろう・・生きることが、前よりずっとずっと楽しくなりました。

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