好き嫌いの多い人はわがまま? その心理と性格、対処法 (2)

好き嫌いの多い人はわがまま? その心理と性格、対処法 (2)

ある飲食店チェーンで、長年、店長としてアルバイトやパートの面接にあたってきたというAさんです。面接のときに、「苦手な食べ物はありますか?」と聞くそうです。苦手なものがあったら、不採用にするのかと思ったら、そうではありませんでした。 ...

「その返事で、『その人』がわかるんです」とその店長さんはおっしゃいます。

「なぜ嫌いなのか、を答えてくれた人は採用させてもらいます。味が嫌いとか、匂いが嫌いとか、食感が嫌いとか。何でもいんです。答えの内容ではなく、なぜ嫌いなのかを説明してくれたかどうか、なんです。それから、こういう料理でだったら食べれるとか、回避方法を答えてくれた人は、採用させてもらいます。あれ嫌いです、だけで、なぜ嫌いなのか、食べれる方法があるのか、といった会話に答えられない方は、残念だけど採用を見合わせてもらいます」。それはなぜ? 「そのような人は、仕事で嫌なことがあると、すぐ辞めてしまわれるんです」。

これは、100人以上の人を面接してきてわかったことだそうです。

この店長さんは、こう教えてくれました。「なぜその食べ物が嫌いなのか、どう調理してあれば食べれるのかを答えられる人は、仕事で嫌なことがあっても、なぜ嫌だったのか、どうすればそれが解決できるのか、話し合える人なんです。そういう人は、嫌なことがあったからすぐ辞めちゃう、ということがありません。でも逆に、あれが嫌い、それが嫌い、とだけ言う人は、すぐ辞めてしまいます。それでは店としても困るので・・」。

嫌いなものがどうしたら食べられるか、と考えることは、嫌な仕事があったとき、どうしたらそれに取り組めるか、ということにつながっているようだ、と店長さんは言います。

何十年もの間、たくさんのお客さんの「食べる姿」も見てきたというこの店長さんは、ときどきみかけるこんなカップル・ご夫婦の話もしてくれました。

「嫌いなものが入っていると嫌だと、頑なにおっしゃられる方もおられます。気に入ったメニューがないと、いったんお席についているのに、帰ってしまう方がおられます。お連れの方たちは、お食事なさりたそうなのに・・店としても残念です」。

その反面、素敵なカップルや夫婦もたくさん見てきたと言います。「苦手なものの多い方は、自分の好きな食材だけでできているメニューは見つからないかもしれません。でもそんなとき、相手の方が苦手なものを食べてあげていたり、とりかえっこしていたり。そういうカップルやご夫婦は、見ていて微笑ましいですね」。

どんな人にも、苦手なものがある。結婚生活を長く続ければ、嫌なことも起こる。そんなとき、一緒に乗り越えられるかどうかは、食べ物の好き嫌いにどう向き合っているのか、そんな小さなポイントを見るだけで予測がつきそうです。


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