子供を平等に扱わない毒親 (2)

子供を平等に扱わない毒親 (2)

子供の頃から、私の心はいつもこんがらがっていました。私のことを気に入ってくれている父。いつも褒めてくれる父。父に対して悪い気はしないはずなのに、好きになれない。姉に同情したくなるような気持ちが湧き上がってはくるけれど、その一方で「私は姉のようにはなりたくない」と、私は常に姉をライバル視していました。「”お父さんのお気に入り”の座を、姉に渡すわけにはいかない」と姉の味方になるどころか、父にゴマをするようなずるい子供だったと思います。 ...

「私は最低の妹だった」。私はずっと自分を責めていました。

そんな私を救ってくれたのは、毒親に関する本に書いてあった「子供のあなたに責任はありません」という一文でした。父は、姉と私を平等に愛するべきでした。成績の良し悪しなんかで、格付けしたりするべきではありませんでした。自分の態度が、子供を傷つけていないか、父は親として、そしてひとりの大人として自ら省みるべきでした。そして母も、父に同調するのではなく、父の態度が子供に悪影響を与えていることに気づき、ストップをかけるべきでした。

姉は、親から大切に扱われなかったことに傷つき続けたことでしょう。そして私も、「姉を傷つけたのは私ではないだろうか」と罪悪感を抱くような立場に追い込まれていたという点で、同じように毒親の被害者なのだということをやっと理解でき、気持ちの整理がつきました。

父は今だに、ふたりの娘がそれぞれに傷つき、今なお葛藤を抱えていることに気づいてはいません。毒親とは、変わらないものだなと思います。いえ、簡単に変われるような人は、最初から毒親になどならないのだろうな、と思います。

親のことは、もう諦めました。


人気の記事
毒親チェック
燃え尽き症候群セルフチェック
アダルトチルドレン セルフチェック
人間不信診断【セルフチェック】
メンタル弱い度チェック
すぐわかる!ADHDチェック
自己肯定感診断【簡単チェック】
承認欲求セルフチェック
うつセルフチェック【無料診断】
親ストレス診断


先頭へ戻る