いい親ぶってる毒親。母と娘の末路

「ダメな親だと思われたくない」母親のエゴが招いた悲劇

母は言いました。「ダメな母親だと思われたくなかったの」。それが私にとって最大の不幸でした。 ...

長女である私は、母に厳しく育てられました。近所の人に挨拶することを厳しく徹底されました。絵も、歌も、習い事も、友達より優れていない点があると「あの子はできてるわよ」と言われ、徹底的に練習させられました。

「お宅のお嬢さん、しっかりしてるわねぇ」。近所の人から褒められると母は上機嫌でした。

小学校に入ると、私は毎日何時間も机の前に座らされ、授業の予習に明け暮れました。母は、学校の先生が使っているような「教本」をどこからか手に入れてきて、学校で先生が質問しそうなことを事前に把握していたのです。そして、学校で正しく答えられるように家で練習させられました。

母の理想は「人から褒められる子供」。私の行動・思考基準は、常に人からの評価。人の目を気にしてばかりの子供でした。友達はいませんでした。私にとって友達は、母から愛されるためには負けるわけにはいかない「ライバル」でしかなかったのだと思います。 [...]