逆ギレ!謝らない。間違えを認めない父親 (2)

逆ギレ!謝らない。間違えを認めない父親 (2)

私は父から「ごめんね」と言われたことがありません。そして私は、父が母を含め、周りの人に謝っている姿を見たことがない。自分に否があっても、父は謝るとこどか逆ギレして、母は「ハイハイどうせ私が悪いですよ」と卑屈になっている・・そんな家庭でした。だからだと思います。私も人に謝るということができない子供でした。 ...

素直に謝るって、こんなに気持ちがいいものなんだな、と気づいたのは、自分の親が『毒親』だと気づいてから。少しでも自分に悪いところがあったら、「この点については謝る。ごめん」と認めてしまったら、スッキリすることがわかりました。子供の頃からずっと私につきまとっていた罪悪感のようなものが、嘘のように消えてなくなりました。

「謝るって『敗北』ではないんだな」ということにも気づきました。自分に否があっても絶対にそれを認めず、「俺には俺の都合があるんだ」「仕方ないだろ」と言い訳ばかりしている父の姿を見てきた私には、「謝ること=負け」と思い込んでいるところがありました。

結婚して夫とけんかをしたとき、なかなか謝れない私に、夫の方が先に自分の悪かった点を認め謝ってくれることがありました。私は気づきました。「潔く謝るってかっこいいものなんだな」。謝ることは、敗北なんかではちっともなく、むしろ仲直りの印。人間関係を前に進める前向きな行為なんだなと思うようになりました。

私が人に素直に謝ることができるようになったのは、30歳を過ぎてからでした。友達に、そして先生に、素直に謝るということができず、これまでの人生どれだけ損をしてきただろうと思います。そして父も。強がってばかりいて、本当は自分の間違いや悪い点を認める勇気のなかった弱虫な父。父に似ているとことのあった私も、前より少し強くなって、生き辛さからも解放されてきました。


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