自分のことばかり話す父親。心理と対処法 (2)

自分のことばかり話す父親。心理と対処法 (2)

子供にとって最も辛いのは、自分に興味を持ってもらえない、ということです。自分の話ばかりする人は、自己愛が強く、結局のところ「自分が一番好き」「自分にしか興味なし」。だから、子供の話を聞かず、自分の話ばかりすることになります。 ...

親子に限らず、相手が自分の話に興味なさそうだったり、言ったことを覚えていなかったりすると、自分は好かれてないのかな、とガッカリするものです。子供にも同じことが起こります。

子供にとって何よりも寂しいのは、親が自分に興味を持ってくれていないこと。せっかく子供が「あのね、今日ね・・」と自分の話をしているのに、そんなのそっちのけで親が自分の話ばかりするのでは、子供はガッカリです。

そのような親に育てられた多くの毒親育ちの人が、親の話を聞かされることに疲れ果て、親の言い分だけを聞かなければならないことに理不尽さを感じ、それでもいつか、自分の話を聞いくれる日がくるかも、自分に興味を持ってくれることがあるかもと、願い続け、しかし裏切られ・・を繰り返し絶望しています。

そのような生きづらさからは、どう解放されればいいのでしょうか。

どうか諦めないでください。必ずその苦しみから解放される日がきます。

親に話を聞いて欲しいと思ったり、聞いてくれないことにガッカリするのは、あなたの心が健全である証拠です。毒親に腹が立ったり、違和感を感じたり、好きになれないのは、あなたが「毒親的」な人でない証拠なのです。

自分で自分に、自分の話をする、ということをしてみてください。日記帳やノートに、今日の自分について何か書きましょう。「ラーメン食べた」。たった7文字でもいいのです。

翌日それを読み直し、昨日の自分に、何か言ってあげてください。「美味しかった?」「どこで?」「何のラーメン?」。そして、次のページには、今日の自分についてを書き、それを翌日読み直しましょう。

「本当なら、親にこんなこと話したいんだけどな」ということを書きましょう。「親からこんな風に言われてみたらうれしいのにな」という言葉を、昨日の自分にかけてあげましょう。寝る前の5分でいいのです。まずは1週間続けてみてください。

これが定着すると、日記という形でなくても、自分との対話ができるようになります。自分の話を誰かに聞いて欲しい、と思ったとき、心の中で自分と対話することは、寂しいことでも惨めなことでもありません。自分で自分を満足させることのできる、自立した大人です!

残念ながら、毒親は変わりません。子供である私たちに、毒親の「毒抜き」をすることも不可能です。でも、自分が変わることはできます。ある毒親育ちの人は言いました。

毒親は変わらない。だから、自分が変わるしかない・・その言葉は何度も聞きました。でも私には、諦めがつきませんでした。いつか自分の話を興味深く聞いてくれる日がくるかも・・と思いつつ、親80歳、私50歳になりました。最後まで、親は、自分たちがいかに正しいか、私がいかに間違ってるか、そんなことばかりを主張し、私の言っていることをわかろうとはしてくれませんでした。今、毒親に苦しんでいる人がいたら、言いたいです。毒親は、本当に変わらないです。でも、自分が変われば、毒親から解放されることは、いつからでもできます!」。


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