ACの心理！「親に理解されない」の心理

アダルトチルドレンの人の多くが感じることのひとつに「親に理解されない」ということがあります。ＡＣの人は、なぜそう感じられるのでしょうか。その原因は？　心理は？　それは、どうしたら解消することができるのでしょうか。 ...

「親に理解されていない気がする」・・子供にとって、これほど悲しいことはありません。「私ことをわかってくれない」「親から誤解されてる気がする」・・そう感じながら生きていくことは、とても辛いことです。

「親に理解されない」と子供に感じさせる親とは、どんな親なのでしょうか。

思い込みの激しい親や、決めつけの激しい親、子供の話を聞かない親は、子供に「親から理解されていない」と感じさせます。子供のことを生まれたときから見てきている親は、子供のことを何でも知っている、わかっている、と思い込みがちです。そのため、「この子は、こういう子のはずだ」というある種の先入観を持って、子供を理解しがちになるのです。

子供は、自分が誤解されている気がします。自分に無関心だったり、興味を持たれていないような気がして寂しく感じます。「親から理解されていない」と感じるようになります。

「そうじゃない！」といくら言っても聞いてもらえない、わかってもらえない・・子供は、自己主張することをやめ、親が考えている「ウチの子はこんな子」どおりの自分を演じるようになります。親が考えている「自分」になれば、「親に理解されない・・」という生きづらさを解消できるからです。こうして、自分を出すことをやめ、親のために生きる「アダルトチルドレン」になってしまいます。

家庭から外へ一歩出れば、友達や先生や、地域社会の人や、職場の人や・・自分を正しく理解してくれる人ばかりではないでしょう。しかし、「親だけは自分のことをわかってくれている」と思える人は、そんなとき、強いのです。しかし肝心の「親」から理解されていない、と感じられる人は違います。ヘコみやすく、一度落ち込むとなかなか立ち直れません。

また、そのような子供は、親から「ありのまま」を愛された経験が圧倒的に不足しています。ありのままを愛されたことがないから、人にも「ありのままの自分」を見せることが怖くてできず、友達と親密いなることができません。人に心を開くことができないため、人から誤解されることが多く、「自分のこと、誰もわかってくれない」と孤独を感じがちになります。

子供は、親から認められることを通じて、自分に自信が持てるようになります。親からありのままを愛され受け入れられることで、自分を好きになることができるようになります。「親から誤解されてる気がする」「親に自分が正しく理解されていない」と感じられるということは、人格形成にも悪影響があることなのです。

ここにもそんな人がいます。「親に理解されていない」とずっと感じ続けてきたというこの人が、アダルトチルドレンになるに至ったその生い立ちと、そこからの回復について語ってくれました。

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親に誤解されているような気がしていました。「気がしてた」じゃない。完全に誤解されていました。

私は子供の頃から、自分が人から誤解されているような気がして仕方ありませんでした。友達としゃべっていても、親と話していても、「私は、そんな人じゃない！！」と叫びたくなることがよくありました。

でもそう感じている私がおかしいと思っていました。なぜなら、私は、親や先生から褒められる「イイコ」だったから。悪い子だとか、嫌なヤツだとか誤解されてるなら、そう思われたくないと思って当然だと思う。でも私は違いました。みんな私を、優秀ないい子、いい人だと思ってる。それが嫌だった・・。

私はやたらと「大人受け」のいい子供でした。先生の言うことをよく聞き、一度された注意は２度としない。大人が喜びそうなことや褒められそうなことは、進んでやりました。それはなぜか。父と母が、そんな「イイコの私」を大好きだったから。私は、親を決して心配させたり、失望させたりしないように注意して生きていました。

先生や、親戚の人や、近所の人や・・私は周囲の大人たちから、いつでも絶賛されていました。「〇〇さんは、優秀ね」「よくできたお子さんね」。そんな風に言われ、父と母が誇らしげな顔をするとき、私は発狂しそうでした。「違うのに！　私、本当はそんなの嫌なのに！」と叫びたくなりました。「私は、これからもずっとイイコでいなくちゃいけないんだな」とプレッシャーを感じ暗くなりました。「私のこと、わかってくれる人なんていない」と悲しくなりました。

私の悲劇は、それだけでは終わりませんでした。 [...]

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