acの特徴!「いつも何かに怒っている」の対処法 (2)
私は、いつも何かに怒っている子供でした。 ...
母は、口うるさい人でした。私の一挙手一投足に口を出し、なんでもかんでも否定してきました。母の口癖は、「私のようにならないで」。自分のことを棚にあげ、私には偉そうなことばかり。私は内心、そんな母に怒っていたと思います。
父は、明るい人でした。それはそれでいいのだけれど、調子のいいことばかり言って、安易に私を期待させておいて裏切るようなことを、しょっちゅうする人でした。
私は、父にも怒っていたのだと思います。私は、父のことを「嘘つき」だと思っていました。しかし、父に向ってそれを言ったことはない。その代わりにそれを、私は先生に言ってしまいました。私は担任の先生に「嘘つき」と言い、大問題になりました。それは私が、小学校2年生のときのことでした。
先生から「この子、かわいくない」と言われました。確かに先生は、その日を境に、私に冷たくなりました。母からも怒られました。先生から、「そんなこと言う子、初めてだ」と言われたと言っていました。私は、「自分は、史上まれにみるほど最悪な人間なんだ」と思い込みました。
私の「いつも何かに怒っている」は、それ以降も止まりませんでした。先生にそれを言ってはいけないということは、その一件で学習した私も、ストレスはたまる一方だったのだと思います。毎日、学校から帰ると、担任の先生や友達の悪口ばかり言っていました。周囲に入る人、すべてに私は怒っていました。
就職したら、私は、上司に怒っていました。私は、上司と喧嘩しては会社をやめる、ということを1年ごとに繰り返し続けました。上司のことが頭にきて頭にきて、我慢できなくなるのです。今思えば私は、上司に怒っていたのではなく、親に怒っていたのだと思います。親に言えない不平不満を、上司にぶつけていたと思います。
私は、たくさんの人を傷つけてきました。そして私は、ずっとひとりぼっちでした。
「いつも何かに怒っている」の正体がわかったのは、アダルトチルドレンという言葉を知ってからです。私は、典型的なアダルトチルドレンでした。
私は、「親に怒っている自分」を意識するようになりました。ノートに、親への不平不満を書き続けました。怒っても怒っても、次から次へと出てくる、父と母の「頭にきたエピソード」。その期間は2年か3年か・・ノートは20冊になりました。怒ることに疲れ果て、ふと思いました。「私は何も悪くないんじゃないかな」。
全部、親が原因。親のせい。たくさんの人を傷つけたことを後悔してきたし、その罪を背負ってきた。そのすべてから解放されていいような気がしました。
その日を境に、私は怒らなくなりました。自分は短気だと思っていたのだけれど、そうではありませんでした。親への怒りを全部吐き出した後に出現した「本当の私」は、細かいことなど割とどうでもよく、のほほんとしているのが好きな穏やかな性格でした。
「親が悪い!」なんて言うと、親のせいにするなんてお子ちゃまだ、とか言う人がいるけれど、そうかな?と思います。現に私は、すべて親が原因だったと気づいて、それまでが嘘のように生きづらさから解放されました。問題を解決するには、原因を考えることが必要で、親が原因ならば、そこから目を背けない方がいいし、背けるべきじゃないと思う。
私は今でもふと、別の親の元に生まれたなら、私には、もっといい人生が待っていたかもしれない、と思うことがあります。涙がこぼれます。それでも、気づけてよかったと思います。いつも何かに怒ってばかりいたときは、自分のことが好きじゃなかったけれど、今の自分のことは、少しずつ好きになれつつあります。
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