ACの特徴!過剰な責任感の原因と直し方 (2)

ACの特徴!過剰な責任感の原因と直し方 (2)

「子育て大変」とばかり言っている親も子供を責任感過剰にします。 ...

「子育てが大変」とばかり言っていると、子供は「親が大変なのは、自分のせいだ」と考えるようになります。「親に苦労をかけてる」「申し訳ない」なんて感じる必要は、子供には100%、いえ、120%ありません。しかし、そう感じてしまう・・「自分の存在が迷惑な気がする」「自分なんかいない方がいいと思う」という感覚は、ACの人の多くが感じる生きづらさです。

また、こんな親も子供を責任感過剰にします。子供に「過剰な責任感」を植え付ける親の常套句は、「恥をかかせないで」です。子供が問題を起こしたときには、子供に注意したり、叱ったりする必要があるでしょう。しかしそんなとき、「お母さん、恥ずかしくて外を歩けない」とか「俺に恥をかかせるな」といった言い方をする親がいます。

子供は、自分のした過ちについてだけ反省すればいいのに、そのような言い方をされると、親に恥をかかせていること、親を困らせていることにまで、責任を感じなければならなくなります。子供は次第に「親のため」に生きるようになります。自分のために生きることを知らない大人=アダルトチルドレンになってしまいます。

このような生きづらさから解放されることはできるのでしょうか。

それは、意外と簡単にできます! その方法をご紹介しましょう

今日から、「自分のせいだ」と責任を感じてしまったら、「運が悪かった!」と思うようにしてみてください。このような生い立ちのACの人には、「運まかせ」という感覚を知りません。「運」のせいにする感覚を覚えると、過剰な責任感から解放されます。

あなたが言ったひと言で、相手の機嫌を損ねてしまったとしても、「運が悪かった」と思ってみてください! もともと機嫌が悪いときに、それを言ったから、ムッとされただけ、と言う可能性もあるのです。「そんなの無責任だ」ときっと思うことでしょう。「試すだけ試してみるか」といった軽い気持ちでいいのです。とりあえず、やってみましょう! すべてを「運」のせいにして生きてみて、「ちょっと行き過ぎかな~」と思ったところで、少しずつ「これは自分に責任があるかな、ないかな」と考えるようにしても遅くありません。

また、相手の機嫌が悪いのに、運のせいにして何もしないことに、罪悪感を感じたり、自分が冷たい人間になってしまったかのような気がするのも、ACからの回復途中には起こります。しかし、機嫌が悪くなるのもならないのも、相手の人の問題なのです。「それはその人の問題だな」と割り切って考えることができるようになると、今までが嘘のように生きることがラクになります。

そのときには、あなた自身にも、大きな変化が起こっているはずです。自分が誰かから機嫌を悪くさせられたとき、「相手のせいだ」と感じられていないでしょうか? ACの人は、他人の機嫌に責任を感じているのと同じように、自分の機嫌の責任も、他者に取ってもらうべきだと考えがちです。

どんなに相手がひどいことを言っても、それで損ねた機嫌は「自分のもの」。自分で自分の機嫌を立て直せばいいのです。それはただただ我慢する、ということではありません。「ひどいこと言うじゃない!」とその場で、相手に伝えてスッキリするのもよし、ひどい目に会っちゃったから、今日はビールでも飲むか!と気分転換するのもよし。

自分の機嫌や、気分、感情に、自分で責任が取れるようになると、人の機嫌や気分に責任を感じなくなります。「それはその人の問題だ」と思えるから。それが正解。それでいいのです。

あるアダルトチルドレンの人は言いました。「アダルトチルドレンから解放されてみたら、今まで責任を感じていたことの9割9分が、私に責任のないことでした」。どれだけの重荷を下ろすことができただろうと思います。どうぞ、勇気を出して1歩、踏み出してください。その先に、心から「生きるって楽しい!」と思える毎日が必ずやってくると、私も信じています。


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