子供を理想通りに操る親【ac家庭の実態】 (2)

子供を思い通りにしたがる親は、子供のことに限らず、何でも自分の理想通りでないと気に入らないところがあります。持ち物も、着るものも、食べるものも、住む家も、仕事も、趣味も・・。常に自分の「理想」が頭の片隅にあり、そのとおりにしようとします。 ...

しかし、そんな人にも、理想どおりにならないことがあります。それは人間関係です。理想通りの友達を持ち、一生仲良くできる・・相手のあることは無理なのです。しかし、何でも理想通りでないと気が済まない人は、そんなとき、ひどく不安にになります。

そんな人が親になると、子供が恰好のターゲットとなります。「一生自分と仲良くしてくれる存在」に子供を仕立て上げようとします。我が子を自分の理想どおりの人物に育て、自分が一生安心していたいのです。そこには、子供の個性を尊重するとか、子供の人生を応援する、といった普通の感覚はありません。

子供を理想通りにしたがる親は、子育てのすべてが「自分（親）のため」。子供には、子供の個性があり意志があります。子供の人生は子供のものなのです。親の思い通りにならなるはずなどない。ならなくていいのです。そこに親自身が気づかない限り、子供はそのような親の歪んだ思想に、一生束縛され続けてしまいます。

このような親に育てられた人のＡＣは、どうしたら回復できるのでしょうか。

子供を親の理想通りにしたがる親に育てられた人は、何かするたびに「親はなんて思うかな」と気になったり、親の理想通りの自分でいられるときにはよくても、少しでもそこからはみ出していると感じると不安になったり、自分に自信がなくなったりします。

まず大切なことは、「不安」を感じたら、「親に洗脳されているからからもしれない」と思うことです。あなたは何も悪くないし、間違っていません。親に洗脳されているんだ、それを解けばラクになる、と気を楽にしましょう。

そして今日から、「自分の思ったことをしてみる」ことをしてみましょう。もっとも手っ取り早く、効果が表れやすいのは、好きなお菓子を買って食べること！　今まで買ったこともなようなものを、買ってみましょう。失敗してもいいのです。親の理想通りでないことをやってみる、ということが大切です。

１週間に１度とか、２度でかまいません。１回数百円ですむ、自分でひとりでできる「セラピー」です。美味しかったら、それだけで効果バツグン。もし口に合わなくても、「食べてみなくちゃわからない、これでよし！」と自分で自分に大きな◎をつけ、次は何を買おうかな・・と明るく楽しく考えましょう！

無理せず、マイペースでのんびりと、楽しく、軽やかな気持ちで。すぐに効果がでなくても、ガッカリしないでください。３ヵ月続けてみましょう。「こんなもの買っていいのかな・・」と不安だった気持ちが、少しでも減ってきたなら、あなたは確実に、ＡＣからの回復の第一歩を踏み出しています。