愛情不足な親【ac家庭の実態】 (2)
外面のいい親や、見栄っ張りな親、世間体を気にする親も、子供を愛情不足にします。そのような親は、「子供のため」と思ってしていることが、実は「親の見栄のため」だったり、「いい親だと思われるため」だったりします。子供は、「親の本物の愛情」に敏感です。親の愛情なしには育っていけない子供は、大人以上に、自分が本当に愛されているかを鋭く嗅ぎ分ける嗅覚のようなものを持っているのです。 ...
「子供のため」と言ってしてくれているのに、それが素直にうれしいと感じられない。寂しい気分になる・・子供は、「本当に自分のためなんだろうか」と疑ってかかるようになります。本当に愛されてるのか、親を試すようなことをするのも、このような境遇にいる子供の特徴です。親に自分のすべてをゆだねられる「心からの信頼」といったものを実感できないため、いつも孤独で不安です。
こうして、人と信頼関係でつながることのできないアダルトチルドレンになってしまいます。子供の頃に、親を信用・信頼できない人は、大人になっても人間不信のまま。人を信用するということがどういうことなのかわからずに育つためです。
愛情不足の子供の心理
子供を虐待しているなど「明らかに愛情不足」な家庭とは違い、そのような家庭の親は、子供の世話をよくし、子煩悩に見えたり、教育熱心に見えたりします。周囲の人間は、子供が愛情に飢えていることに気づけません。それどころか、周囲から「いいお父さん(お母さん)ね」などと言われていることが少なくなく、それが、そのような家庭の子供をさらに孤独にしています。
愛情不足のAC。その特徴
そのような家庭で育ったアダルトチルドレンの人は、自分に自信が持てない、何をしても自分が間違っているような気がする、といった生きづらさを感じやすい傾向があります。それはなぜなのでしょうか。
そのような家庭で育つ子供は、本心では「親から愛されている気がしない」と感じています。でも、周囲からは「いいお父さん・お母さんね」などと言われます。また、そんな親ほど、「あなたほど愛されてる子はいないのよ」などと子供にアピールしたりします。すると子供は、自分の感じ方が間違っていると思い込むようになります。何をしても、自分の感じ方や考え方に自信が持てず、間違っているような気がします。「人から愛されてるのよ」と言われれば、そう思わなくちゃいけない、と思うため、人に合わせてばかりになります。自分に正直になる、自分の気持ちを大切にする、ということを知らずに大人になります。
愛情不足からの回復法
しかしそこに、アダルトチルドレンからの回復の鍵があります。親の愛情不足から来る「生きづらさ」。そこから解放されることは、決して不可能なことではないのです。
「親から愛されていない」と感じている自分を肯定することから始めましょう! どんなに親が「子供を愛してきた」と主張していても、あなたがどこかそう感じられないのなら、足らなかったのです。どこか愛し方が間違っていたのです。どんなに周囲の人が、「あんなにいろいろしてもらったのに、贅沢だ」と言ったとしても、そんなこと言う方が間違っています。大体なぜ、そんなことが言えるのでしょうか。愛情は、相手に伝わっていなければ、意味がありません。伝わっていたかどうかは、子供であるあなたしかわかりません。
そして、親からどんなことをしてもらえたらうれしかったかな・・と考えてみてください。ハンバーグが食べたいと言ったとき作って欲しかったとか、好きな色の洋服を買って欲しかったとか、自分の味方でいて欲しかったとか・・。親への不平不満を山ほどノートに書きましょう。泣きたくなったら泣きましょう。
そして、親からしてもらいたかったことを、自分で自分にしてあげてください! 心の中で「自分と対話」をしてみてください。「今日は何食べたい?ハンバーグ。じゃぁ、ファミレス行って、ハンバーグ食べようよ!」・・バカげてると思わずに、意識的にそんな会話を、自分の中でしてみてください。自分に、うんとうんと優しい言葉をかけて、自分で自分を甘えさせてあげてください。
ACの人は、自分に正直になる、ということや、自分を大切にする、ということが不得手な傾向があります。親への不平不満を書き連ねることは、自分に正直になること。自分に優しい言葉をかけたり、自分をうんと甘やかしたりすることは、自分を大切にすること。「自分習慣」を変えることで、少しずつ、でも確実にACから回復できます。
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