【自分で治すac】両親ともに問題のある家庭 (2)

アダルトチルドレンからの回復には、自分の味方になってくれる人の手助けが必要です。「親が嫌いで当然だよ」「あなたは何も間違ってない」「違和感を感じてるのが正常」。そんな風に、肯定してくれる人なしでは、なかなかＡＣからは回復できないのです。 ...

それは、「父親・母親ともに毒親」というＡＣの人も変わりません。しかも、そのような境遇の人には、自分の味方がまったくおらず、「お前は間違ってる」と父親からも母親からも、あるいは、きょうだいからもそう言われ、完全に孤立していることが少なくありません。そんな人にこそ、自分の味方になってくれる「第三者」が必ず必要です。

しかし、そのような人を見つけるのは大変です。親に恵まれている人に、自分の境遇を話したところで、理解されないどころか「そんなこと言ったら、親がかわいそう」なんてこちらが非難されかない現実もあるのです。

それでも諦めないでください！　自分の味方は、本やネット上からも見つけることができます。毒親やアダルトチルドレンに関する本を読み、少しでも共感できるような点があったら、それを励みにし「自分は間違ってない」と思いましょう。「自分と同じだ」と思えるようなネット上の情報に触れたら、何度でも読み返し、それを自分の味方にしましょう。「自分はひとりじゃない。同じように苦しんでいる人がいる」とどうぞ思ってください！

そして自分で自分に、優しい言葉や励ましの言葉をかけることを、少しずつしてみてください。ＡＣの人は、親から優しくしてきてもらっていないため、「自分に優しくする」「自分を大事にする」「自分を甘やかす」ということが不得手な傾向があります。もし、自分で自分に優しい言葉をかけることに抵抗があるのなら、自分と同じ境遇にある「誰か」に、言いたいこと、伝えたいことを考えてみたり、紙に書いてみたりするのも有効です。

「辛いよね」。
「誰にもわかってもらえないよね、そういうことって」。
「味方がいないような気がしちゃうよね」。
「泣きたければ、思いっきり泣いていいんだよ」。

誰かのためのそんな言葉に、自分も癒されていくような気がしてくるかもしれません。それがＡＣからの回復の大きな大きな一歩です。「そんなことで？」と思うかもしれませんが、自分を大事にすることを知らずに育ってきたＡＣの人にとって、その心地よさを知ることは、生きづらさからの解放につながることなのです。

ＡＣの人は、知らず知らず「自分には、大事にされる価値などない」と思ってしまっています。自分で自分を大事にすることができるようになると、自分が親からいかに大事にされてきていないのか気づけるようになります。その気づきが、ＡＣからの回復にとても重要です。

このサイトにも、ＡＣの人や毒親育ちの人が、その悩みや生い立ち、生きづらさについて綴った「体験談」のコーナーがあります。人にはなかなかわかってもらえない「親の悩み」。多くの体験談をご紹介することで、「私も同じだ」とひとつでも共感できることがあれば。ご自身を癒すきっかけになれば・・との思いから作られたコーナーです。ぜひご活用ください。体験談を読む

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