子供を心配し過ぎる親【ac家庭の実態】

子供を心配し過ぎる親がいます。そんな親に、ウンザリしている子供も。子供を心配し過ぎる親には、どんな問題点があるのでしょうか。その特徴は？　心理は？　子供を心配し過ぎる親に育てられると、子供はどうなるのでしょうか。 ...

親は、子供のことを心配するものです。子供のことが心配になるのは、子供に無関心ではない証拠であり、悪いことではありません。しかし実際には、親から心配され過ぎて、生きづらさを感じている子供もいます。

なぜ、そういうことになってしまうのでしょうか。

子供を心配し過ぎる親は、我が子が心配なあまり子供の行動を制限します。心配性の親に育てられた子供は、自分のしたいことが自由にできません。

また、子供を心配し過ぎる親は、子供が失敗したり、傷ついたりしないか用心してばかりいます。「大丈夫なの？」「できるの？」などと心配されればされるほど、子供は、自分でもうまくいかないような気がします。うまくいかなければ、「だから言ったでしょ」とでも言われそうで怖くなります。

親にとって、子供の安全は気にかかることでしょう。事故に合うんじゃないか、とか、自分の子供に傷がつくんじゃないか、と心配するのは、落ち着かないものでしょう。しかし、だからといって、その心配な気持ちを、そのままストレートに子供に言ってしまったのでは、子供は不安になります。したいことができなくなります。

子供を心配し過ぎる親や、それを子供にストレートに言ってしまう親は、子供を心配しているようでありながら、実は自分（親）が安心したいだけ、ということが多いのです。「心配なのよ」と子供に言い、子供がそれをやめてくれたら、親は助かります。そして子供は、日常的に、親に心配をかけまいとするようになります。本当は困っていることがあるのに「何も問題ないよ」と嘘をついたり、親を安心させるような作り話をする子供もいます。子供が、親の「心配な気持ち」を取り除いてあげるべくひとり頑張っているも同然の状態になります。

ここにもそんな人がいます。

親を安心させるために、自分を犠牲にしてきた、というアダルトチルドレンの人が、そのすべてを語ってくれました。

私の生きづらさの原因・・それが「母の心配性」だったなんて、夢にも思いませんでした。私は、典型的な「アダルトチルドレン」でした。

私は、子供の頃からずっと、気鬱でした。私には、父もいて、母もいて。一軒家に住み、大学にも進めました。そして何より私は、とても評判のいい子でした。成績もスポーツもそこそこできて、友達もいて。人からも「恵まれてる」と言われました。

条件から言えば、私は幸せなはずでした。でも私は、それを実感することができませんでした。それがなぜなのかわかったのは、ずっとずっと後のことでした。 [...]