好きなものを否定する親。子供への影響と対処法 (2)
そのような子供は、「好き」「嫌い」「楽しい」「悲しい」といった自分の感じ方が間違っているのだと考えるようになります。自分に自信がないため、ちょっと批判されただけで、自分のすべてが否定されてしまったかのようにひどく落ち込んでしまったりします。「これでいいの?」「間違ってない?」と何でもかんでも親に聞き、承認を得ようとしたりする傾向も顕著です。 ...
また、そのような生育環境は、子供の友人関係にも暗い陰を落とします。その子が好きなのか嫌いなのか、その子と仲良くしたいのかしたくないのか、そのような自分の感覚にも自信が持てないため、嫌いな友達と無理して仲良くし続けてしまい、結果的にいい友達ができない、といったことにもなりがちです。
それでは親は、子供にどう対処すればいいのでしょうか。
子供が好きで夢中になっているものの中には、「ほどほど」にしておくように親が配慮しなければならないものがあります。いくらお菓子が好きだからといって、好きなだけ食べていいことにはなりません。いくらゲームに夢中だからといって、ずーっとやりっぱなしでは問題でしょう。
そんなときには、量を制限したり時間を制限するなどルール作りをしてください。ルールを守っている限りは、食べいい、やっていい、ということにすることが大切です。
どんなに厳しく制限しても、子供の「それが好き」という感覚を尊重する気持ちをいつでも忘れないでください。子供が好きなお菓子をたまには一緒に食べて、美味しいね、と言ってもいいでしょう。「そのゲームは、どんなゲーム? どうやるの?」と質問し、子供が夢中になっていることへの関心を伝えるのも有効です。
人の感じ方に「間違え」はありません。好きなものは好きだし、嫌いなものは嫌い。それは大人も変わりません。子供がよくないことをしたときには、注意したり叱ったりする必要があります。しかし叱るべきことは子供の「行動」だけ。その気持ちを否定するのはNGです。
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