挨拶のできない子供。心理と対処法

挨拶のできない子供。心理と対処法

挨拶のできない子供がいます。挨拶のできない子供は、なぜそうなってしまうのでしょうか。その心理は? 問題点は? 挨拶のできる子供と、できない子供では、何が違うのでしょうか。挨拶のできない子供には、どう対処すればいいのでしょうか。 ...

挨拶は、できるようになっておいて、損のないことです。ストレスなく、自然に、挨拶のできる人になれるのなら、それに越したことはありません。それには、どうすればいいのでしょうか。

子供のときには、挨拶ができずになんとかなっていても、社会人になるとそうはいかなくなります。挨拶ができなかったり、挨拶することにストレスを感じる人は、大人になってから、対人関係のストレスを感じがちになります。

また、挨拶のできる子供は、それだけで自己肯定感が高まります。挨拶のできる子供は、人からも挨拶してもらえます。「こんにちは」と言い合うこと。それだけでも、子供は、他者との関りを体験できます。そしてそれが、子供の自信につながります。挨拶のできる子供は、他人から無視されている感じがしないので、自分の存在を肯定的に感じることができるのです。

ある人は言いました。学校でいじめられ、家でも居場所がなく、「自分なんていない方がいい」としか思えなかったこの人は、隣のおばちゃんのあいさつで救われたと言います。「隣のおばさんは、見かけると、おはようとか、こんにちはとか、必ず言ってくれる人でした。学校からいじめられて帰ってきたとき、すれ違ったおばさんから、こんにちは、と言われました。とてもうれしくなりました。勇気を出して自分もこんにちは、と言ったら、ニッコリ笑いかけてくれて、明るい気持ちになれました」。

あいさつできるようになる、ということは、礼儀とかマナーだけの問題ではありません。自分が誰かとつながっている、社会の一員である、という実感を子供に与えることができる、とても大切なことなのです。

最近では、いずれできるようになるだろう、と親が子供に挨拶することを促さずにいた結果、大人になっても挨拶ができないまま・・そんなケースも増えています。「子供にあいさつを強要するべきではない」といった情報に触れ、どうすればいいのかわからない親も多くいます。

挨拶に限らず、子供は、強要されると、それを義務だと感じるようになります。それが苦痛になり、さらにできなくなります。

あいさつは、して楽しい、心地よいものだと子供に感じてもらわなければ意味がありません。あいさつを、子供にとって、そのような「楽しい経験」にするには、どうしたらいいのでしょうか。 [...]


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