しつこく言う親。子供への影響と対処法
しつこく言う親がいます。そんな親にうんざりしている子供も。しつこい親には、どんな問題があるのでしょうか。その原因は? 心理は? しつこい親は、子供にどのような影響を与えるのでしょうか。それには、どう対処すればいいのでしょうか。 ...
しつこい親がいます。しつこい親には、どのような特徴があるのでしょうか。
しつこく言う親は、とにかく話が長い。叱り方がくどい。何度も何度も同じ話を繰り返しがちになります。楽しい話ならまだしも、叱られてるときにもそれをされるので、子供はこれでもか、というくらい叱られることになります。
また、しつこく言う親は、感情的でもあります。「怒る」ということもしつこいので、一度怒り出すと止まらなかったりします。子供にお説教するにしても、言うべきことを言ったら、パッと気持ちを切り替えてくれればいいのに、ダラダラと感情的に怒り続けるので、言われていること以上に、「叱られてしまった感」が子供の中に強く残ります。
しつこく言う親は、子供をからかうことが多い、という特徴もあります。子供との楽しいエピソードや思い出話も、何度も言われれば、話のネタにされ、からかわれているとしか思えなくなります。親にとっては、微笑ましいエピソードも、子供には、思い出したくないこと、ということもたくさんあるのです。子供は、しつこく言われるたびに恥ずかしい思いをさせられます。
過去のことをよく覚えているのも、「しつこい親」の特徴です。あのときあぁだった、こうだったと、過去のことをいつまでも根に持つ人と付き合うのは、大人でも大変です。ましてや子供ならなおさら。過去の「幼かった自分」「若かった自分」がしたこと、言ったことを根に持たれても、子供に何ができるでしょうか? 責任を感じなくてもいいことにまで、責任を感じざるを得なくなります。
このような親の元で育つ子供は、ある特有の生きづらさを感じるようになります。些細なこともしつこく叱られたりするので、ものごとを深刻に受け止めがちになります。「今さら」なことをしつこく言われたりするので、責任のないことにまで、責任を感じるようになります。過去を蒸し返されることが多いため、嫌だったことを思い出しやすく、自分が恥ずかしい存在に思えたり、過去に支配され、そこから先に一歩も進めないような感覚を感じながら生きている人もいます。
ある毒親育ちの人は言いました。「私は、自分が精神病なのだと思っていました。過去の失敗ばかりを思い出して、ひとり恥ずかしくなっていたり、後悔したり、みんなに迷惑ばかりかけてる存在だと思えてならなくなることが、しょっちゅうだったんです。自分は、頭がおかしいんじゃないかと真剣に悩んでいました。でも違いました。父が原因でした」。
とにかくしつこい性格だったというこの人の父親。その関係と、生い立ち、そこからの回復について赤裸々に語ってくれました。
とにかくしつこい父でした。
父は、怒り出すと止まらない人でした。お説教が始まると話が長く、同じことを何度も繰り返し言われ、些細なことでも、取り返しのつかないようなことをしてしまったかのような感覚に陥りました。
そんな父も、普段は、話の面白い楽しい父でした。しかし、その楽しい話もしつこかった。それが、子供だった私に、致命傷を与えました。 [...]
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