「劣等感」は虐待のせいだった!心理と直し方

「劣等感」は虐待のせいだった!心理と直し方

劣等感の強い人がいます。そのことで、生きづらさを感じ続けている人も。なぜ人は、劣等感を感じるようになるのでしょうか。その原因は? 心理は? 劣等感を払拭する方法はあるのでしょうか。 ...

劣等感とは、人より劣っていると感じられ、自分に自信が持てない状態のことを言います。劣等感には、「人と比べて」という要素があります。人と比べなければ、何の問題もない自分の資質が、劣等感があるがばかりに、人より劣っている点に思え、自信がなくなってしまいます。また劣等感の強い人は、自分より優れている人がいる、というだけで、自分が全面的にダメな人であるような気がしたりします。

劣等感のある人は、常に人と自分を比べているようなところがあります。どっちが優れているか、劣っているか、といった視点でしか人のことをとらえられません。劣等感のある人は、人より劣っていないか常に気にし敏感なだけでなく、人より優れている点が見つかると、それだけで大喜びしたり優越感に浸ったりするなど、気分のアップダウンが激しいという特徴もあります。

身近に自分より優れた人がいるということは、その人を目標にしたり、よきライバルにすることで、自分が成長できるきっかけにもなりますが、劣等感を感じる原因にもなります。劣等感は、人に植え付けられるものでもあります。人から比べられるようことを言われると、自分が人より劣っているような気にさせられ、劣等感を抱くようになります。

親から、きょうだいを比較されて育ってきたり、否定的なことばかり言われて育ってきた人は、その代表例です。

ここにもそんな人がいます。父親から長年、虐待を受け続け、劣等感の塊になってしまったというこの人。その生い立ちと、そこからどのようにして回復したのかを語ってくれました。

父は、何かにつけ、私をけなし、こきおろしました。

父は、私に意地悪な人でした。母や姉には意地悪言わないのに、私が何か言い間違えると、鬼の首を取ったように、笑いものにし、いつまでもからかい続けたりしました。

そして父はよく、私に言い聞かせるように、母をほめちぎりました。「お母さんは、何をやってもうまいよなぁ」「お母さんのことを、みんなが褒めてたぞ。お前のところのカミさんは、いいなぁって」。言われれば言われるほど、私に対する嫌味に聞こえました。

母も姉も、そんな父を完全スルー。意地悪のターゲットになるのは、いつでも末っ子の私でした。そして私は、劣等感の強い人間に育ちました。

年齢が30近くも違う母に私が及ばないのは当たり前なのに、毎日のように、母には到底及ばない人間であるかのように父から刷り込まれ、自分がダメな人間だとしか思えなくなっていました。しかも、ちょっとでもミスすれば、父がすかさずそこを突いてくる。ダメのダメ押しをされ、どう頑張ってもいい人間にはなれないような気がしていたと思います。

どうせ私なんか・・とすぐ投げやりになりました。それだけではありません。私には、些細なことですぐイライラする癖もありました。そして嫉妬深かった。自信満々の人や、成功している人、太陽のように明るい雰囲気の人のことが妬ましく、睨みつけたい気分になりました。そしてそんな自分のことが、私は大嫌いでした。

自分の劣等感。なぜ父は、そんなに私に意地悪だったのか。その原因がわかったのは、30歳を過ぎた頃のことでした。 [...]


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