親による子供への「言葉の暴力」。その実例

親による子供への「言葉の暴力」。その実例

子供に暴力を振るってはいけない、ということは、広く知られていることでしょう。しかし、親が子供に言うこんな言葉が、言葉の暴力になっていることは、あまり知られていません。閉ざされた「家庭」という場所で、親から子供に振るわれている言葉の暴力。それはどんなものなのでしょうか。言葉の暴力を振るう親には、どんな特徴があるのでしょうか。それにはどう対処すればいいのでしょうか。 ...

暴力は人を傷つけます。痛い目に合わされ、怖いを思いをします。それだけではありません。暴力を振るわれると、人は知らず知らず、相手にかなわないと思い込まされます。自分が弱い人間に感じられます。相手に抵抗できなくなってしまいます。

それは、「言葉の暴力」も同じです。

親による「言葉の暴力」は、子供の心を傷つけます。子供は親に逆らえなくなります。親にかなわない、と敗北感を感じ、自分が非力な存在に感じさせられます。それは、子供の人格形成にも悪影響を及ぼします。

「言い返せばいい」「自己主張すればいい」と言う人がいますが、そのパワーさえも奪われるのが「言葉の暴力」なのです。繰り返し暴力を振るわれることにより、暴力から身を守ることだけで精一杯になり、相手に立ち向かう気など起こらなくなるのと同様に、言葉の暴力を受け続けた子供は、親に抵抗したり、逆らったり、抗ったりすることさえできなくなってしまうのです。子供は、自分が全面的に間違っているような気分にさせられます。自分は、何もできない人間だと思い込まされてしまいます。

子供を傷つけ、子供から自信を奪う「言葉の暴力」。それには、どんなものがあるのでしょうか。

子供を傷つける言葉

暴力が、子供の体を痛めつけ傷つけるものなら、言葉の暴力は、子供の心や自尊心、人格を傷つけるものです。子供を傷つける言葉。それには、以下のようなものがあります。

けなす

・容姿をけなす
 「ブス」「きもい」「うざい」「変な顔」
 「笑い方が変」「笑顔が変」「笑うな」
 「臭い」「チビ」「デブ」

・能力をけなす
 「バカ」「アホ」「頭が悪い」
 「出来が悪い」「低能」

・性格をけなす
 「とろい」「鈍くさい」
 「何を考えてるかわからない」
 「メンタルが弱い」「負け犬みたいだ」
 「気が利かない」「気遣いが足らない」

・親の言うことを聞かないからといって・・
 「素直じゃない」「可愛げがない」
 「根性が曲がってる」「頑固者」
 「ひねくれてる」「感謝が足りない」
 「誰のお陰で生活できてると思ってるんだ」

・子供の大事な物をけなす
 ・好きなタレントをけなす
  「どこがいいんだ?」「趣味が悪い」
  「いつまで熱あげてるの?」

 ・大事にしているグッズをけなす
  「そんな物のどこがいいの?」「くだらない」
  「さっさと捨てちゃえ」

 ・趣味をけなす
  「そんなことして、何になるんだ?」「くだらない」
  「いい加減やめなさい」

 ・進学・卒業した学校や、就職した会社、職業、肩書き、収入、子供の家族をけなす
  「あんな学校」「あんな会社」「程度が低い」
  「お前が行けるのはあの程度の学校(会社)だ」
  「その職業は、社会的地位が低い」
  「安月給だな」
  「まだ係長なのか?」「出世しないな」
  「俺の収入・肩書きにはかなわないだろう」
  「あんな嫁」「あんな夫」「ロクなもんじゃない」
  「お前に似て、子供も〇〇だな」

次のような言葉は、子供に対する「人格否定」。言葉の暴力です。 [...]


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