親による子供への「言葉の暴力」。その実例 (2)

親による子供への「言葉の暴力」。その実例 (2)

人格否定

・「情けない」
・「恥ずかしい」
・「お前は人としかどうかしてる」
・「人として間違ってる」
・「お前は失敗作」
・「みんなお前のことが嫌いだ」 ...

存在の否定

・「産むんじゃなかった」
・「迷惑」「邪魔」
・「いなくてもいい」「いない方がいい」
・「どっか行け」「あっち行け」
・「もう帰ってくるな」
・「親でも子でもない」
・「縁を切る」

子供に自信をなくさせる言葉

・バカにする
 「どうしてこんな簡単なことができないんだ」
 「このくらいのことできないと・・」

・人と比べる
 「〇〇ちゃんと比べて、お前ときたら・・」
 「俺が子供頃は、このくらいできてたぞ」

・無理だと決めつける
 「お前には無理」
 「お前ひとりじゃできない」

からかう

・過去の失敗を蒸し返して笑いものにする
・勘違いを笑いものにする
・幼い頃のエピソードを話して聞かせて笑いものにする
・身体的な特徴を表す「あだ名」で呼ぶ
・嫌がっていてもやめない
 「冗談だよ、わからないの?」「つまんないやつだな」

子供を怖がらせる言葉

子供を脅したり、威嚇したり、子供を怖がらせるような言葉も「言葉の暴力」です。

・脅すような言葉
 「ぶっ殺す」
 「痛い目に会わすぞ」
 「お前には、遺産やらない」

・見離すような言葉
 「どうなっても知らないぞ」
 「そんな子嫌いよ」

子供が抵抗できなくなる言葉と態度

言葉の暴力には、それを言う親の態度も影響します。それひとつとってみれば「言葉の暴力」に該当しないかもしれない言葉も、それを言う親の声や目つきによっては、子供を怖がらせ傷つける「言葉の暴力」になります。

高圧的な態度

・大声でどなる
・異常に近づき威圧する
・上から見下ろす
・にらみつける

子供にしゃべらせない態度

・まくしたてる
・切れ目なくしゃべり続ける
・子供に反論させない
 「(子供が)だって・・」「だってじゃない!」
 「(子供が)でも・・」「でもじゃない!」
 「言い訳するな!」
・子供が「そんなこと言わないで」と言ったり泣いているのに・・
 「この程度のことで傷つくな」

しつこい

・上記のような言葉を繰り返し言う。何時間でも言い続ける。
・子供をその場に拘束する
 「逃げるな」「こっちにこい」「ここに座れ」
・過去の失敗を蒸し返して攻撃する
 「あのときも同じ・・(そのときのことまでネチネチ言われる)」

感情的な態度

・激高する
・キレる
・ヒス(ヒステリー)を起こす
・ワーワー言ってるだけ。意味不明。支離滅裂。

言葉の暴力を振るう親の特徴と対処法

言葉の暴力を振るう親の中には、「このくらいいいだろう」という安易な発想があります。「自分が言われて嫌なことは、子供にも言わない」。たったそれだけのことを気を付けるだけで、言葉の暴力を振るってしまうことを避けることができます。

また、言葉の暴力が多い親の中には、自分も言われて平気だから、子供にもそれを言う、というタイプの人もいます。「バカ」と言われるくらいのこと平気。だから、子供にもそれを言って平気だろうと考えるのです。

子供に対し、言葉の暴力をしているのにそれに気づかない人は、子供の反応に鈍感です。同じことを言っても、傷つく人と、傷つかない人がいるのは、大人でもそうです。「あ、言い過ぎちゃったかな」と思ったら、次からは言わないようにする、言い方を変える・・それは、人と人とが付き合っていく上で大事なことです。そしてそれは、自分の子供に対しても同じです。

ある毒親育ちの人は言いました。「母には“恥ずかしい娘だ”と言われ、父には無能扱いされました。いっそのこと、暴力を振るってくれたなら、私にもすぐ自分の親が『毒親』だって気づけたのに・・。父も母も、私に暴力を振るわなかったので、それを見抜けませんでした。父と母の言っていることは、当たっているのだと思い込み、自分に自信が持てずに生きてきました。やっと気づきました。言葉の暴力は、暴力と同じくらいいけないこと。父と母が私に言ってきたことは間違っていた、と思えるようになって、自分に自信が取り戻せました」。


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