「人嫌い」は虐待のせいだった!心理と対処法
親から虐待を受けてきた人の中には、「人嫌い」になる人が多くいます。そしてそのことに、大人になった後もなお、生きづらさを感じている人も。親から虐待を受けると、なぜ人嫌いになるのでしょうか。その原因は? 心理は? それを治すとはできるのでしょうか。 ...
人嫌い。人と会うのが嫌で、人を避けたり、人と話をすることが苦痛だったり。
どんな人にも好き嫌いがあります。ニンジンが嫌いな人に、好きになれ!!と言っても、難しいように、人の好き嫌いは、そう簡単には変わりません。また、無理に変えようとすることでもありません。好き嫌いは、「その人なり」を表す個性のひとつであり、それを変えようとすることは、その個性や人格を否定することにも通じます。
世の中には、人付き合いが好きな人がいます。その一方で、人が嫌い、と言う人がいても何の不思議もありません。しかし、人と会ったり会話を交わすことは、生きている限り必ず必要になります。人嫌いの人は、そのたびにストレスを感じることになるでしょう。また、人付き合いの好きな人の中には、人嫌いの人に対して「変人」呼ばわりするなど、無神経な目を向ける人もいます。そのことが、人嫌いの人を一層生きづらくさせてもいます。
なぜ「人嫌い」になるのでしょうか。
人の好き嫌いは、生まれつきの「好み」で決まっているものだと思われがちですが、それだけでは決まりません。ニンジンが嫌いだった人が、美味しく食べれる方法を知ることで克服できるように、嫌いだったことも、楽しい経験をすることで好きになれることがあります。一方、本来は好きだったのに、嫌な体験ばかりすることで、嫌いになることがあります。
ここにもそんな人がいます。
自分の「人嫌い」の原因が、子供の頃、親から受けてきた虐待だったとわかったAさんです。Aさんを人嫌いにした「親」について。そして、そこから回復したきっかけについて語ってくれました。
私は、父からも、母からも、けなされっぱなしでした。
私は子供の頃から、いわゆる「人嫌い」でした。学校でもいつもひとりでした。人の輪に入りたくありませんでした。学校の登下校も、いつもひとりでした。
友達とワイワイ仲良くしている人を見ると、「自分もあぁできたらいいのに」と羨ましくなりました。妬ましくも感じました。でも決して、その輪の中に入れなかったし、入ろうともしませんでした。むしろ避けていました。「一緒に帰ろう」と、友達が誘ってくれても、誘いには乗りませんでした。ひとりの方が気が楽でした。
家の周辺を歩いていても、近所の人が見えると、隠れたりしていました。本当に本当に、人に会うのが苦痛でした。会えば、話しかけられるかもしれないし、何かしゃべらなくちゃいけない。そういうことが、苦痛で仕方ありませんでした。顔を合わせれば、自分がその人からどう思われているのか、気になって仕方なくなる。不安になる。それが苦痛だから、誰とも会いたくありませんでした。小学校低学年の頃から。大人になってもずっと、それは続きました。
そんな私は、自分のことが好きではありませんでした。自分の暗い雰囲気が大嫌いでした。人を避け、人から逃げ回っている自分は、卑怯者のような気がしました。何も悪いことをしていないのに、人には決して言えない秘密を抱えている重罪人みたいでした。「自分は人から嫌われて当然」と思っていました。
しかも、父も母も、そんな私に容赦ありませんでした。 [...]
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