視線恐怖症の治し方 (2)
「視線恐怖症」の人は、他人の視線だけでなく、ほかのいろいろなものにもよく注意が向く傾向があります。他人の視線が気になるのと同じように、人の様子や、看板や、買い物に行けば商品情報など、細かいところにまでよく気がつく才能の持ち主だったりします。 ...
あなたがそういうタイプの人だったら、外に行くときに、音楽を聞いたり、飴をなめたり、ガムを噛むことをしてみてください。そのときには、自分の好きなことがするのが大切です。「この曲好きだな」とか「これ美味しいな」とか、快感が得られることをしてみてください。そのときには、音楽をイヤホンで聞き続けるとか、ガムを噛み続けるとか、快感が長時間維持できることをするのがベストです。
視覚以外の感覚を使うようにすると、人の視線が気にならなくなります。「音楽を聴く」ことで聴覚を使うことができます。飴をなめたりガムを噛むと、味覚を自分で刺激してやれます。するとその分だけ、視覚から入ってくる情報量を減らすことができます。
視線恐怖症の人は、視覚情報の感度のいい人。それは、決して悪いことではありません。でも、その感度が良すぎて辛いときには、視覚以外の感覚に自分で刺激を与えることにより、視覚感度を下げてやりましょう。それによって「他人の視線」が気になりにくくなります。
少し意図的に「美味しいな」とか「いい音だな」と、飴やガム、イヤホンで聞いている音楽に注意を向けてみましょう。するとより効果的です。
どうしても、何かを見たくなる、目に入ったものが気になる、という視覚感度のいい人には、人以外のものを見るようにする、ということも効果的です。家の外観や、看板や、木々の緑。ほかのものを見、それについて考えるようにすることで、人の視線を気にしない習慣ができてきます。
逆に、やると逆効果になることがあります。それは、「気にしないようにする」ということです。視線恐怖症の人に、「気にしなければいい」などと言う人がいますが、そんな単純な話ではないのです。
気にしないようにすればするほど、人はそこに注意が向きます。「人の視線を気にしないようにしよう」と考える段階で、人の視線を意識していることになります。「気にしない」ことよりも、何か他のことを、したり考えたりすることを心がけましょう。聞いてる音楽や、なめてる飴の美味しさに浸りましょう。風を感じたり、咲いてる花にきれいだな、と思ったり。もっと楽しくいい気分になれるようなほかのことが見つければ、人がこっちを見てるかどうかなんて、どうでもいいことに自然と思えてきます。「気にしないようにしよう」と頑張らなくても大丈夫! 視線恐怖症は、少しずつ、でも確実によくなっていきます。
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