ACの特徴！「怒りっぽい」の改善方法 (2)

子供をＡＣにする親は、子供を傷つけるようなことを平気で言ったりします。ムッとして当然です。怒って当然です。しかし、子供をＡＣにする親ほど、そこに無頓着です。「冗談だってわからないの？」とか「その程度のことで怒るなんて、おかしいよ」などと言ったりします。 ...

ＡＣの人は、自分の「怒ってる」「ムカついてる」という感情さえも親から否定されます。「そんなひどいこと言わないでよ」と言えれば、スッキリするかもしれないのに、それができません。イライラして当然の家庭環境です。

子供との約束を破らないのも、子供をイライラさせる親の特徴です。子供をＡＣにする親ほどそんなときに、謝るどころか、「忙しいからだ」などと、自分を正当化するようなことを言ったりします。子供は、我慢するしかなくなります。また、安易に子供に期待させるようなことを言い、裏切るようなことを繰り返す親も、ＡＣ家庭にはよくあります。子供は、そのたびにガッカリしたり、イライラして当然です。

このように、ＡＣの人は、自分でも気づかないうちに、やり場のないイライラを胸のうちにため込んでいます。そしてそれが、些細なきっかけで噴出してしまう。「怒りっぽい」状態になるのです。

ＡＣの人の「怒りっぽい」は、どうしたら直すことができるのでしょうか。実は、ＡＣの人のイライラは、それをやめようとすればするほど、治らなくなります。子供の頃から、いろいろなことを我慢させられ、傷ついてきて、それが元となって怒りっぽくなっているのに、それを無理にやめようとすれば、ＡＣの人はさらに怒りっぽくならざるを得なくなるからです。

そんなときにして欲しいのは、「自分は、怒りっぽくなって当然の境遇にいる！」と、自分を肯定してあげることです。「なんで、こんなに怒りっぽいんだ」と悩んだり、「怒りっぽいのは自分の悪いところだ」なんて落ち込むのはもうやめちゃいましょう！　怒りっぽいＡＣの人に必要なのは、イライラを我慢することではなく、「自分を癒すこと」。それが改善の近道です。

これまでの人生、誰よりも親に苦労させられてきたあなたなのです。好きなものを食べ、好きなことをし、自分に休息を与えてあげましょう。自分をうーんと甘やかし、自分に優しくしてあげてください。

あるＡＣの人はこう言いました。「子供の頃から、怒りっぽい性格でした。すぐイライラするので、友達にも嫌われました。親にも散々、注意されてきました。自分の悪いところだと思っていました。でも違ったんです。アダルトチルドレンがよくなったら、怒りっぽくなくなりました」。

「こんなに親に苦労させられてきたんだ、１ヵ月くらい好きなことだけして、今までの自分の苦労を、自分で労ってあげようと思ったんです。泣ける映画とかいっぱい見て、たくさん泣きました。ケーキをバカ食いしました。イライラしたら、ストレスたまってるってことだな、と考えて気分転換するようにしました。私は、もともと怒りっぽい性格ではなかったんだと思います。今までが嘘のように、のんびりのほほんとした性格になりました。生きていてラクです。親の影響って恐ろしいなとつくづく思います。性格まで捻じ曲げられていたんだと思います」。

先頭へ戻る